京都教育大学 大学案内 2021
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30 私は実際に教員になってみて、本当におもしろい仕事だと感じています。教員になればたくさんの出会いや学びがあり、自分の成長を実感することができ、生徒の成長を間近で見ることもできます。また、生徒と接していく中でいろいろな感情を共有することやたくさんの思い出もできます。日頃何気なくしていることですが、改めて文面に起こしてみると、私は今、本当に恵まれた環境にいるのだと感じます。 教員採用試験に向けてやっておくべきことは教科の専門性を高めておくことです。教員になれば、大学生の時ほどじっくりと教科と向き合うことはできません。また、いくら経験が浅くても、教壇に立てば一人の教員です。ベテランの先生と比べたとしても教科力だけは誰にも負けないというプライドを持って勉強することが大切です。 教員は正直なるのも大変な上、なってからも大変ですが、それ以上に魅力がある仕事です。生徒と共に成長する感覚を是非味わってほしいと思います。頑張ってください。応援しています。幼児教育専攻平成29年3月卒業京都市立みつば幼稚園 勤務坂井田 翔太さん社会領域専攻平成30年3月卒業京都市立日野小学校 勤務廣岡 希美さん理科領域専攻平成30年3月卒業宇治市立宇治中学校 勤務大石 愛梨さん数学領域専攻平成29年3月卒業京都府立木津高等学校 勤務西田 崇さん生徒と共に成長する感覚を是非味わってほしい。 京都市で勤務を始めてから3年が経ちました。 私が「こんなことをしようかな」と考え、材料を準備すると、私の想像していなかったアイデアを子どもたちは生み出し、子どもの想像力に驚くばかりです。上手くいかないことも多いですが、周りにいる先生方にアドバイスをいただいたり、研修で他の先生の保育を見たり話を聞いたりする中で、新しいヒントをいただき、「明日は子どもとこんなことをしよう」と日々保育に励んでいます。 学生時代は教員採用試験のために、大学で開かれている教員採用試験や公務員採用試験対策の講座を受講しました。そこでは幼児教育専攻の先生方だけでなく、たくさんの先生方にお世話になりました。大変なこともありましたが、一緒に受講した友達がいてくれたからこそ、みんなで頑張ろうという気持ちで最後まで諦めず取り組むことができました。 大学は、同じ志をもった人たちが集まる場です。きっとこれまでの学生生活とは違った刺激を受けたり、楽しさを感じたりすることができると思います。教員を目指して、仲間とともに頑張ってください。応援しています。 心身共に大きく成長する中学生と関わり、日々変化のある生活をしています。同じ日が繰り返されることはないので、上手くいかないこともあります。しかし、生徒の何気ない一言や行動が嬉しかったり、行事の時に必死に取り組んでいる姿を見ると感動したり、子どもの成長を感じられるその一瞬に「教師をやっていてよかったな。」と思います。また、職場の先生方から多くの経験談を聞く機会や相談に乗っていただくこともあり、温かい環境に支えられています。学生時代には想像がつかずに不安なことの方が多かったですが、今では充実した生活を送っています。教員になって思うのは、学生の頃から自分のしたいことに取り組んでいてよかったということです。当時から学校現場に携わらせていただき、多くの生徒や先生と触れ合っていた経験が今の自分に繋がっていると思います。学生である今だからこそ興味のあることにたくさん挑戦し、色んな世界を知って自分自身を高めていってください。「明日は子どもとこんなことをしよう」と日々保育に励んでいます。何気ない一言や行動に表れる生徒の成長に感動。 昨年、私は小学校で5年生の担任をしていました。私は自分の学級の子どもたちが「世界で一番すごい」と思うほど、愛情を持っています。でも、初めからそうだったわけではなく、課題もたくさんあると感じていて、1学期の間は「自分が担任で本当に大丈夫なのか。」と悩む日々が続きました。そんな中で、私は、どんなに時間がかかっても、子どもたち一人ひとりと話すことを毎日続けました。すると、5年生最後の日に、一人の男の子から、「先生のおかげで初めて学校が楽しいと思えました。」という言葉をもらいました。このとき、「やっぱり先生になってよかったな。」と感じられたのです。この仕事は大変なことがたくさんあります。それでも、私は、教員であることに誇りを持っています。みなさんも、この大学4年間で自分の人間性を磨き、将来子どもたちに返していけるように頑張ってください。明日からも頑張ろうと思える、子どもたちの存在。

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