京都教育大学 大学案内 2021
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08         人間発達の基礎を形成する乳幼児教育。  近年の子どもたちにみられる様々な課題に責任をもって携わる教員を養成する。幼児教育専攻の特色は?幼児教育臨床准教授東村 知子 乳幼児期の子どもたちは、遊びの中で身体と心を存分に動かし、その経験を通して、自分自身や周りの友達、自分たちが生きる世界についてたくさんのことを学んでいきます。保育者は、一人ひとりにとっていま必要な経験を見極め、それができるような環境を用意することで、子どもたちの遊びを支えています。子どもの遊びを一緒に楽しみ、深めていくことができるように、さまざまなことに関心を持ってチャレンジしてください。幼児教育専攻※教員や履修科目の詳細は、本学ホームページの「研究者情報」、「キャンパスライフ(教務情報)」をご覧ください。 乳幼児期はそれ自体として尊い時期であり、その後の人生の基盤を形成する時期です。人との間で基本的な信頼関係を育み、十分に遊ぶことを通して心身の発達を促すことが重要です。しかし、乳幼児期の子どもを取り巻く家庭や地域社会の状況は年々厳しさを増してきています。乳幼児期の健やかな発達を保障するには、幼児教育の専門家の力が今後ますます必要とされるでしょう。また幼児教育の成果を小学校以降の教育に引き継ぐ、スムーズな幼小接続も重要です。本専攻では、乳幼児期を乳幼児期らしくすごせるような教育のあり方を追求しつつ、小学校以降の教育との接続も見通せる教員を養成するために、教育学・心理学・保育内容の理論と実践の往還を通して、実践的指導力あふれる教員を養成します。1回生のときから、授業で学んだ歌や手遊び、絵本の読み聞かせ、ミュージカルなどを子どもたちの前で実践する機会がたくさんあります。仲間と一緒に経験を積むことで、人前で表現する力と自信がつきます。主な履修科目 :幼児教育学総論幼児心理学総論音楽教育指導法幼稚園教諭小学校教諭 など保育内容の各論(5領域)保育実践指導法児童福祉概説保育内容総論器楽>>活躍の場 :幼児教育専攻 3回生平安女学院高等学校出身 髙木 優葉 さん 幼稚園の時、担任の先生みたいになりたいと思ったことが幼児教育を学ぶきっかけとなりました。幼児教育専攻では幼稚園や小学校を訪問して学ぶので、幼児教育を広い視野で捉えることができます。 幼小連携が重視されているいま、幼児教育を経た子どもたちが小学校に上がる際どのような課題が生まれるのか、その課題を解決するために幼児期にできることは何があるのかということを学んでいきたいと考えています。 そして、子どもたちがのびのびと発育できるように子どもたちを支えられる幼稚園の先生になりたいです。Q&A

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