京都教育大学 大学案内 2022
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京教の特色ある取り組み25Features ofKYOKYO01次世代の教員は多彩な力と経験が必要です。あなたは何にチャレンジする? 学校園での実践経験を積み、多様な課題に対応する実践力を向上させることをプラスP(Practice)チャレンジといいます。本学では、実地教育科目(p.27)の充実に加え、教職キャリア高度化センター内にある「ボランティアオフィス」が、現場でボランティアをしたいと思う学生と学校園を繋いでいます。教育実習等とは異なる立場で子どもたちと接することができます。 また、小中学生がキャリア教育の一環で大学を訪れた際に、大学の魅力を伝え、小中学生の将来の手助けをしています。自分たちの学校を「誇れる学校にしたい」という思いをもった中学生が訪れる「リーダー講習会」では、中学生と一緒にワークショップをするなど、子どもたちの成長に関わる機会を持つことができます。 「プラスL(License)チャレンジ」とは、義務教育を中心とした複数の教員免許を取得することによって、教員として対応能力の幅を広げる取り組みです。接続する校種の教員免許を取得することは、子どもの発達段階を見通した指導に役立つだけでなく、小中一貫教育や義務教育学校などにも貢献が期待されます。特別支援教育の免許は、特別支援学校での勤務だけでなく、支援の必要な児童生徒の教育に携わる時の強い力になります。小学校では英語の免許を持った教員が強く求められていますし、他教科の免許も有効です。 複数免許の取得によって教員としてのキャパシティを拡大することは、教員養成大学に在学中だからこそ可能なチャレンジです。もう一つ教員免許を取得したい  学生の主体的で創造的な活動を推進し、レジリエントで協働的な力を高めることをプラスA(Activity)チャレンジといいます。障がい者へのピアサポート、子どもへの運動指導力を基礎に、教員としての総合的な力を養成するスポーツ指導者養成事業などを行っています。 その中でも、学生の独創的で想像力豊かな研究活動を奨励する本学独自のプログラムがe-Project@kyokyoです。令和2年度は6件のプロジェクトが採択され、音楽・国際交流・農業体験・人権問題など、様々な分野で研究を行いました。学内にとどまらず、学外へ働きかける活動も多くあり、学外の機関から表彰されることもあります。平成30年度にはe-Projectに採択されている「帰国渡日児童生徒つながる会」が中心として活動する団体が、内閣府のチャイルド・ユースサポート章を受けました。地域連携や学生主体の活動に参加したい  「リケプロ」とは、理系教科の指導力を向上させる様々な取り組みのことをいいます。小・中・高等学校の理系教科指導に関する講義を受講し、一定の基準をクリアすれば、小学校の理系教科指導に強い理系教育ジェネラリスト(リケジェネ)や中・高等学校の理系教科指導に強い理系教育スペシャリスト(リケスペ)に認定されます。 そのほかにも、教職員が科学の魅力をオムニバス式に伝える「先生になりたい-それはかなう夢」講座や、3分程度の理系教科指導用デジタルコンテンツを学生が制作し、不登校の児童・生徒の学習支援や特別な支援の必要な子どもの学習支援に役立てる等の取り組みも活発に行っています。理系教科に興味がある ①「国際理解教育や国際交流活動及びグローバル人材育成への積極的な関わり」②「暮らしている地域や自国及び世界の国々の歴史や文化についての知識」③「英語運用力や英語指導力」 こうした「グローバル教育実践力」の3つの視点から、地域(ローカル)の伝統文化や特色を大切にしつつ、 教育のグローバル化に向き合い実践できる学校教員を「グローカル教員」として位置付け、その育成を行うプログラムです。 「グローカル教員コース(小学校英語の指導力養成)」、「グローカル教員アドバンスコース(中学校「英語」教員を志望する学生向け)」 の2つのコースを設けています。 海外協力校(韓国・中国・タイ)での短期研修プログラム等に参加するとともに、指定された授業科目を履修します。また、所定の語学検定試験のスコア又は英語資格を取得することが認定の条件です。国際理解教育に興味があるプラアルマップ学校ボランティアに興味がある プラスLチャレンジプラスAチャレンジリケプロ教員養成グローカル教員育成プラスPチャレンジ

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