京都教育大学 大学案内 2022
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26 本学では、複数学校種の教員免許状を取得できるよう時間割を編成しています。「小学校+中・高等学校」、「小学校+特別支援学校」、「小学校+幼稚園」などの組み合わせで、これまで多くの学生(※)が複数校種の免許状を取得しています。また、小学校での教科担任制が検討(外国語、国語、理科、算数)されていることからも、本学では複数校種の免許状の取得を強く推奨しています。(※)2019年3月卒業生は88%、2020年3月卒業生は77%が、複数校種(中・高の同一教科の複数免許は除く)の免許状を取得しています。ある時、ボランティアで支援を必要とする児童と関わり、個々に合わせた支援の難しさを実感しました。そこで特別支援教育について学びたいと思い、免許の取得を決めました。免許取得で得た学びは子ども一人ひとりへの指導や支援の幅を広げることに繋がり、授業実践にはもちろん、学級経営にも活かすことができると考えています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。SDGsの達成に向けて、京都教育大学が取り組んでいる活動を紹介します。学生が本学でプラス・アルファなことにチャレンジする際のガイドマップのことです。「プラ」っとした気持ちで、何か自分にできること「アル?」という感じで立ち寄ってみてください。「プラアルマップ」とは?プラスLチャレンジ国語領域専攻 卒業|藤田莉榛STUDENT INTERVIEWSDGsの視点で見ると指導や支援の幅を広げることに繋がります。 全国学校一斉休校期間中、小学3年生の子どもの保護者から相談を受けました。「夏休みの宿題のように既習の内容ならまだしも、未習の内容を子どもが一人で自宅学習するのは不可能に近いので、どうしたらよいでしょうか?」と。そこで、算数の単元名を聞いて、簡単な算数動画コンテンツを制作し、専用のYouTubeサイトとホームページで公開しました。その後、口コミで他の学年の動画コンテンツも制作してほしいとの要望が届くようになり、全学年の算数動画を制作することにしました。現在、約1100本の動画コンテンツを制作し、公開しています。「算数がよくわかるようになりました」、「算数の授業でスポット的に活用させていただいています」など、全国から使用の感想が届いています。加えて、教育実習の事前指導といった大学講義においても、算数授業の学習指導案作成の参考動画として活用しています。 他にも、京都教育大学公式YouTubeサイトでは、算数・数学以外にも多くの学習動画コンテンツを公開しています。本学のこうした様々なサイトは、文部科学省ホームページの「子供の学び応援サイト」で紹介されています。教員を目指す受験生の皆さんも、学びを止めない学習システムづくりに一緒に参加していきませんか。黒田 恭史SDGsの視点で見ると(右)(左)数学科 教授全国の小学生の学びを止めないための算数動画コンテンツの制作SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは?2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための17の国際目標」のことです。その他の先生の取り組みはこちら

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