京都教育大学 大学案内 2022
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未来に向かって子どもの可能性を拓く教職への夢を実現しよう!京都教育大学長太田耕人 ここはとても小さな大学です。 けれども、この小さな大学にはかけがえのない価値があると、わたしは思っています。次世代を担う子どもたちを教える先生を育てているからです。ここでは先生をめざす若者が、瞳を輝かせて学んでいます。 文系、理系の教科から芸術、体育まで、あらゆる教科の免許を出しています。そのため、850以上もの科目を毎年開きますが、そのおよそ4割が20人以下のクラスです。少ない人数で、学生どうし、あるいは教授と学生とが率直に意見を交換します。教授から学生への一方通行ではなく、学生がみずから思考し、理解し、体感し、生き生きと学問を身につけてゆきます。 小学校教員をめざすひとも、中学校や高校の教員をめざすひとも、入学時から専攻に属し、指導教員に見まもられて大学生活をスタートさせます。3回生になると卒業論文に取りかかり、専門分野を究めます。その結果、小学校志望のひとも大半が中学校の教科の教員免許も取得します。得意な教科があると自信につながり、小学校の勉強が中学校でどう発展していくかが見通せます。中学校志望のひとも多くが小学校教員免許をとり、小学校でどんなことを学ぶか知ったうえで中学生を教えます。 大学での学びを学校現場でとらえなおす機会も豊富です。1回生から「公立学校等訪問演習」の授業や、ボランティアで学校に赴きます。3回生での教育実習は、必ず附属学校園̶幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校があります̶のどこかで行います。そこで親身な指導を受け、京都府・京都市の公立学校でのインターンシップにも参加して、ぐんぐん力をつけて卒業してゆきます。 この大学には140年をこえる伝統があります。明治9年創立の京都府師範学校が、戦後に京都学芸大学となった後、昭和41年に現在の名称になりました。つねにその時代にふさわしい、最新の内容を教えられる教師を養成してきました。そうするためには学生を研究の最先端に導き、その知を教育に活かせるようにしなければなりません。本学は各分野にすぐれた教授陣を配し、一貫して高い研究水準を維持しています。 この小さな大学にあなたも来ませんか。学校の先生になりたい、もしそう思うなら、ここでの学びはきっと大きな実りをもたらします。MESSAGE

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