京都教育大学 大学案内 2024
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 誰一人取り残さない教育の実現や、学びを止めない持続的な教育の保障は、国際連合の提唱するSDG4(質の高い教育を皆に)に関わる重要な目標の一つです。京都教育大学では、2016年より日本に在住する外国人の子どもの算数・数学学習を母語で支援すべく、多言語版算数・数学動画コンテンツを制作し配信してきました。2022年2月には、ウクライナへの侵攻がなされ、数百万人のウクライナの子どもが、国内外に避難を余儀なくされました。そこで、急遽、ウクライナ語版算数・数学動画コンテンツを600本制作し、全世界に向けて配信しています。 これらの動画コンテンツは、京都教育大学の学生が制作した日本語版を、留学生によって多言語版に翻訳しています。教員を目指す受験生の皆さんも、誰一人取り残さない教育システムづくりに一緒に参加していきませんか。本学では、複数学校種の教員免許状を取得できるよう時間割を編成しています。「小学校+中・高等学校」、「小学校+特別支援学校」、「小学校+幼稚園」などの組み合わせで、これまで多くの学生(※)が複数校種の免許状を取得しています。また、小学校での教科担任制が検討(外国語、国語、理科、算数)されていることからも、本学では複数校種の免許状の取得を強く推奨しています。(※)2022年3月卒業生は87%、2023年3月卒業生は85%が、複数校種(中・高の同一教科の複数免許は除く)の免許状を取得しています。SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは?2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための17の国際目標」のことです。黒田 恭史 私は、本学で中学校技術1種と中学校理科1種を取得しました。複数免許取得を目指した理由は、両科目の専門指導を学ぶことで、理科教育と技術科教育を関連づけた教科横断型授業の実践にも繋がると感じたからです。複数免許取得のために努力することを通して、問題解決能力を培うことができ、教員採用試験においても自信を持ってアピールすることができました。技術領域専攻 卒業 呉 叡佳STUDENT INTERVIEW26その他の先生の取り組みはこちらSDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。SDGsの達成に向けて、京都教育大学が取り組んでいる活動を紹介します。SDGsの視点で見ると数学科 教授SDGsの視点で見ると指導や支援の幅を広げることに繋がります。外国人の子どものための多言語版算数・数学動画コンテンツの制作と配信プラスLチャレンジ

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