京都大学 大学案内 2024
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123教育学部指し、他学部が開講している専門科目の履修も推奨しています。1年次 必修専門科目の「教育研究入門」、推奨科目の「情報学」などを履修します。また、教職科目はもとより、教育学部の教員は全学共通科目の諸講義や少人数教育科目群「ILASセミナー」なども担当しており、これらを履修するのも有益です。2年次 教育学部の専門基礎科目を主に履修します。あわせて3年次の系分属を意識しながら、専門分野への興味・関心や自身の適性を見定めます。3年次 現代教育基礎学系、教育心理学系、相関教育システム論系、いずれかの系に分属し、各専門科目を学びます。4年次 学びの集大成となる卒業論文を作成します。大学院に進学する学生にとっては、卒業論文の作成が研究者の道を行く第一歩となります。20世紀は教育が学校中心に機能した学校教育社会でした。しかし21世紀は学校だけでなく、社会のさまざまな場所と一人ひとりの人生のさまざまな局面において、人間形成の営みがゆるやかにネットワーク化される「人間形成社会」が出現しつつあります。これからの教育学は、この「人間形成社会」の展開過程で必要になる新たな知と技法の創出が求められます。そのため教育学部では、心と人間と社会について、深い関心と洞察力をもち、柔軟な思考と豊かな想像力に富む学生を求めています。人間らしさを擁護・促進する態度の養成全学共通科目による教養教育と学部科目による専門教育を有機的に関連させた学びを提供することで、現代人に必要とされる広い視野と異質さへの理解、多面的・総合的な思考と批判的判断力、これらを備えた「人間らしさを擁護し促進する態度」の養成を教育方針としています。教育に多様な観点から向きあう3系教育学部は1学科(教育科学科)3系で編成しています。教育に関連する事象を、さまざまなアプローチからとらえる知と技法を習得するための基礎教育プログラムを提供します。あわせて“ゆるやかな”専門的分化を図ることで、教育が抱える複雑かつ重層的な問題を科学的に分析し、どのようなアプローチで解決にせまることができるかを探究する能力を養成します。※各系の詳細は次ページ参照ゆるやかに専門分化していく4年間入学当初は幅広く教養を培う全学共通科目を履修し、年次進行にあわせ、教育学部の専門基礎科目や専門科目に移行していきます。その間、幅広い視野や複眼的な思考力の獲得を目15教育学部の特徴教育学部が望む学生像

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