京都大学 大学案内 2024
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12345法学部画を構築するか、すべて学生各自の主体性に任されています。※堅実な学習を促すため、各学期(セメスター)に履修登録できる単位数には上限を設けています(キャップ制)。法学部では、世界・国家・社会のさまざまな問題に対する強い関心をもち、多方面にわたる学力、とりわけ社会科学に関する基礎的な学力を備え、論理的思考力に優れた学生を求めています。視野を広げる教養科目の充実「教養科目」である「全学共通科目」は人文・社会科学科目群、自然科学科目群、統合科学科目群、外国語科目群、情報学科目群等で構成されています。これら全学共通科目は4年間、どの学年でも履修できるようになっていますが、法学部では専門科目が主となる3年次までに学び、英語をふくむ外国語の運用能力や豊かな教養を培いつつ、視野を広げるようにしています。年次進行にあわせて増える専門科目「専門科目」は、内容に応じ、履修できる学年を定めています。1年次では、導入的な専門科目として法学入門、政治学入門、家族と法を履修します。また、憲法(統治機構)、憲法(基本権)、民法(総論・総則・親族)、刑法(総論)など法体系の全体像や基本の理解につながる科目も、3年次までに履修します。これ以外の専門科目は、3・4年次に配当されるものが中心ですが、政治学関連科目のほか、基礎法関連科目と公法・民刑事法関連科目の一部は、2年次でも履修できます。特別科目や演習で社会変化に呼応社会の全体像や動きを捉えるには経済学の知識も必要であり、法学部では経済学部の一部科目が履修できます。また、毎年かならず開講される基本的な専門科目に加え、新たな法律・政治現象、企業の法実務及び国際化などに呼応する特別科目も年度ごとに開講しています。さらに、1年次に配当される法学政治学基礎演習、3・4年次に配当される演習(ゼミ)では、少人数クラスで周到な予習にもとづく活発な討論が行われています。自由度の高い科目選択と主体的学習専門科目に“必修”設定がないのも京都大学・法学部の特色です。その主旨は「自身の将来は自身で設計する」という考え方にあり、自分がどのような科目を選択し、どのような学習計法科大学院への早期進学の道も法学部では、特に意欲がある法曹志望者のために、京都大学法科大学院の教育課程と連携した「法曹基礎プログラム」を用意しています。3年次の終わりに、成績優秀、必修科目履修等の同プログラムの修了要件を満たしている場合は、法学部を3年間で早期卒業して法科大学院に進学することも認められます。19法学部の特徴法学部が望む学生像

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