京都大学 大学案内 2024
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医師国家試験臨床実習入門コースマイコース・プログラム医学部123311年次教養教育(全学共通科目)人文・社会科学科目群自然科学科目群外国語科目群情報学科目群健康・スポーツ科目群キャリア形成科目群統合科学科目群少人数教育科目群医師や医学研究者の養成医学科のカリキュラムは、医師や医学研究者を養成するための講義と実習などを基本とします。すべての授業が必修科目で、6年間の授業で、医学全般を学び、経験します。基礎医学では、生命科学ならびに医師に必要な解剖学・生理学・生化学・病理学・法医学などを学びます。社会健康医学では、個人に対する医療だけではない、社会全体に対する医学の応用を学びます。臨床医学は、すべての臨床医学の分野について、授業と臨床実習を通じて、基礎となる理論と実際の医療現場での活用を学びます。これらを通じて卒業認定後に、医師国家試験の受験資格が与えられます。また、MD-PhDコースなど、研究に専念することを希望する学生には、研究者になる種々の道が用意されています。学生個々の資質を最大限に伸長京都大学医学部医学科では、個々の学生の、医師、医学研究者としての資質を最大限に伸ばし、医療や医学研究の分野で活躍できる、すぐれたリーダーを養成することをめざしています。「医師」には専門知識の習得と同時に、その知識を論理的に使って問題を解決する能力や、病める患者さんと向き合って病気を治療する感性豊かな人間性および人間そのものに対する深い洞察力が必要とされます。また、なによりも、人びとの健康を増進し、病める者を救おうという強い情熱が必要です。一方で、病気の発生機序の解明、新しい診断法や治療法の開発などをめざす医学研究も重要です。また、医療制度が拠って立つ社会への深い理解も重要です。京都大学医学部医学科は、このような分野ですぐれた医療人を育成することをめざしています。「医学研究者」には、新しい知を開拓するための情熱と、卓越した能力が必要です。京都大学には、国際的にも卓抜した研究業績を有する指導者が集まっており、研究開発のできる人材を育成する環境が整えられています。医学研究者を育む「MD-PhDコース」京都大学医学部医学科には、基礎医学研究者を育成するための道として「MD-PhDコース」が用意されており、早期に研究の機会を得ることができます。本コースには、4年次終了時点で学部を休学して大学院博士課程に進学、医学博士の学位を取得後、学部5年次に復学するコース(学部挿入型)と、学部を卒業後2年以内に大学院博士課程に進学、最短3年で医学博士の学位を取得するコース(卒後進学型)があります。2年次3年次4年次専門科目基礎医学社会医学臨床医学共用試験(CBT・OSCE)5年次6年次臨床実習京都大学医学部は、1899(明治32)年に京都帝国大学医科大学として創立された百有余年の歴史と伝統をもつ医学部として、世界に誇る指導的な医学者、医学研究者を輩出してきました。医学部医学科は、京都大学が創立以来築いてきた自由の学風を継承し、医療の原点である「人を愛する」精神のもと、学生の自主性、自己啓発を教育の主眼として、個性豊かな創造性の涵養を目指しています。このような方針を踏まえ、世界の医学・医療の発展を担い、人類の健康と福祉に貢献できる人材を育成するために、以下のような学生の入学を期待します。❶ 自ら課題を発掘する好奇心や探究心、  それを解決しようとする主体性を持っている人❷ 高い倫理性と豊かな人間性を備え、他者との協調性を持っている人❸ 優れた知的能力とともに、国際的視野を持っている人医学部医学科の特徴医学部医学科が望む学生像

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