京都大学 大学案内 2024
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ここに注目■ 薬科学科[4年制]■ 薬学科[6年制]左上下/多発性硬化症治療薬開発に功績のあった藤多哲郎名誉教授の展示(藤多記念ホール)右/薬学部所蔵の天秤。感量50分の1ミリグラム秤量20グラムの刻字あり38人類の健康に大きく貢献する薬は、現代社会に不可欠です。京都大学の薬学部は、そうした薬を創造・創製し、適正に使用するための学問を行う場です。また、薬の開発は先端的な科学と技術の融合によって成り立っており、京都大学の薬学部では化学系、物理系、生物系、医療系などの幅広い専門知識と医療人としての心を学び、社会に貢献することをめざします。薬学領域は近年の生命科学の進歩と医療の高度化にあわせ、新しい概念に基づく医薬品の創製・発展と医療への貢献に対応できる教育が求められています。世界中の多くの人を救うために医薬品の創製や生産を担う創薬科学研究者・技術者を養成する4年制の「薬科学科」、先端医療や高度医療を支える臨床薬剤師や臨床薬学の研究者・技術者を養成する6年制の「薬学科」、2学科それぞれの目的に則した人材育成を進めています。※学科振分けは4年次進級時に行われます。京都大学における薬学教育・研究は1939年、医学部薬学科の設置とともに始まりました。さらに、発足時の薬品製造学と薬品分析化学に加え生命科学系の講座等も設置され、総合科学としての薬学の教育・研究体制を整えて、1960年に薬学部として独立しました。その後も、医薬品への社会的な期待を背に、次世代の創薬・医療の羅針盤となる薬学の教育・研究体系を追い求めながら常に発展を続けています。多くの学生は学部卒業後、大学院薬学研究科に進学します。薬科学科卒業生に向けた薬科学専攻(修士2年制、博士後期3年制)と創発医薬科学専攻(一貫制博士5年制)、薬学科卒業生に向けた薬学専攻(博士4年制課程)を設置し、研究能力を高める体制を整えています。薬学領域では、グローバルに活躍できる多くの博士人材の育成が社会から求められており、先端科学研究と社会貢献というトップリーダーに課せられた使命の遂行に努めています。薬の創造と適正使用のための学びの場目的別に4年制と6年制の2学科を設置(4年次に学科振分け)約80年の歴史をもつ薬学の教育・研究創薬・臨床薬学研究のトップリーダーKYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2024Faculty of Pharmaceutical Sciences独創的・先導的な創薬研究と高度医療を支える臨床薬学。それぞれの道のプロフェッショナルをめざして人の命とむきあい、生体の謎に迫り、自然の理に目を凝らす薬学部

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