京都大学 大学案内 2024
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40■ 薬科学科[4年制] 主目的創薬のプロフェッショナル養成※薬科学科卒業生には薬剤師国家試験受験資格は与えられません。独創的・先導的な創薬研究のプロフェッショナルを養成する医薬品の設計・合成や生体分子との相互作用に関わる諸問題に対峙し、構造・機能や作用・動態などの側面から研究する総合科学としての薬科学について、その基礎と応用に関する知識と技術を学びます。あわせて4年次には希望する研究室に所属し、最先端研究にふれる特別実習に取り組みます。養成をめざすのは創薬科学の研究者や技術者です。また、さらに広い視野に立脚し、専門知識を深めながら研究能力を養うことを目的に、大学院(修士課程・博士後期課程/計5年間)に進学する卒業生が多いのも薬科学科[4年制]の特徴のひとつです。カリキュラム■薬科学科〈4年制〉 主目的 / 創薬のプロフェッショナル養成(H30年度入学者からは、薬科学科卒業生に対しては、薬剤師国家試験受験資格は与えられません。)■薬学科〈6年制〉 主目的 / 医療薬学のプロフェッショナル養成(薬学科を卒業すれば、薬剤師国家試験受験資格が与えられます。)一般教養科目 薬学基礎科目創薬科学・生命科学・物質科学専門科目 臨床薬学・医療薬学専門科目少人数演習 能動学習 体験学習1年次2年次■ 薬学科[6年制] 主目的臨床薬学のプロフェッショナル養成※薬学科を卒業すれば、薬剤師国家試験受験資格が与えられます。高度医療を支える臨床薬学のプロフェッショナルを養成する医薬品の適正使用を目的とした総合科学としての薬学にアプローチ、その基礎と応用に関する知識と技術を臨床に則して学びます。4・5・6年次には特別実習、病院実習、調剤薬局実習に取り組みます。養成をめざすのは臨床薬学の研究者・技術者や高度医療を支える薬剤師です(卒業時に薬剤師国家試験受験資格を取得)。また、さらに広い視野に立脚し、専門知識を深めながら研究能力を養うことを目的に、大学院(博士課程 / 4年間)に進学することも可能です。KYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2024薬学部の教育課程学科の振分け薬学基礎実験特別実習(卒業研究)3年次4年次修士課程(2年間)一貫制博士課程(5年間)薬局実習病院実習特別実習(卒業研究)5年次6年次創薬のプロフェッショナル(大学の研究者・企業の研究職など)博士後期課程(3年間)医療薬学のプロフェッショナル(臨床薬学研究者・臨床薬剤師など)博士課程(4年間)3年次薬学の専門知識・実験技術を学ぶための専門教育科目を主に履修します。大学院に連結する高度な専門知識を学ぶ研究基盤教育科目の一部も学びます。また、専門実習はすべて必修科目になっており、薬学のあらゆる専門分野に関する実験技術を習得します。3年次までの学修を通じて、学科および配属研究室を選択し、各自の希望と成績によってそれらが決定されます。4年次 〈薬科学科〉ほぼ1年間、特別実習を行います。この特別実習では研究室に所属し、教員の指導・助言を受けながら特定の専門領域に関する研究に取り組みます。学生はその過程から創薬科学研究の現況を知り、歩み始めようとする研究者の道を模索します。4・5・6年次 〈薬学科〉4年次前期は主に午前は講義、午後は医療薬学ワークショップに取り組み、医療薬学分野の全体像を理解します。4年次後期に始まる特別実習は6年次まで続きます。この特別実習では研究室に所属し、教員の指導・助言を受けながら特定の専門領域に関する研究に取り組みます。学生はその過程から医療薬学研究の現況を知り、自身が歩む臨床薬学研究者・薬剤師としての方向性を模索します。あわせて5年次には京都大学医学部附属病院薬剤部と学外の調剤薬局で5か月間の実務実習を行います。この実習では医療における薬剤師の役割と職能を理解するとともに、薬剤業務を実践的に学びます。薬科学科[4年制]1・2年次入学当初1年間は外国語をふくむ教養教育を軸とする全学共通科目を主に履修します。その目的は幅広い分野の学問にふれながら豊かな教養を身につけると共に、高度な専門科目を学ぶための基礎学力と思考力を養うことです。あわせて「薬の世界」入門、基礎物理化学、基礎有機化学などの専門基礎教育、薬学研究SGD演習などの能動型演習科目、基礎科学実験などの基礎実験科目も履修します。2年次では全学共通科目と専門基礎教育科目の科学コミュニケーションの基礎と実践を履修する他、専門教育の科目も履修し、各自の興味、適性、将来展望に応じて、ゆるやかな専門化を目指します。学科の紹介薬学科[6年制]

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