京都大学 大学案内 2024
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44ドローンを用いた野外実験2年次での実習地球の合理的な開発・保全地球工学は、我々の生活と先端技術を支える資源・エネルギー、持続的に社会を支えるインフラの発展、そして人類が自然と共生するために必要な環境の維持など、諸技術体系とその融合分野で構成されます。多岐にわたる科学技術を総合的に理解する見識を養う教育をめざし、「Think Globally and Act Locally」を理念に掲げ、地球全体の合理的な開発・保全と人類の持続可能な発展を支える高度な研究や実務を遂行できる能力を養っています。国際的技術者の育成に必要な、すべての講義が英語で行われる「国際コース」も設置されています。産業や生活基盤を支える科学技術を電気電子工学は、現代社会のあらゆる産業や社会インフラに不可欠な科学技術を支えるだけでなく、21世紀を豊かにするための重要な役割を担っています。そのため電気電子工学科では、幅広い領域におよぶ総合的な知識と高い専門性に加え、複眼的な視野や卓越した独創性、倫理観を備えた人材の育成をめざしています。カリキュラムは基礎学習のあと、各自が志望にあわせて専門科目を履修します。こうした4年の学びを通して最先端の科学技術を理解しながら、電気電子工学の発展が担える知識と技術を身につけます。ヒューマンな技術を学ぶ人間の生活環境を構成する建築は、安全で健康にして快適な生活を発展させる基盤であり、多様な技術を総合して創造されます。建築は人間生活のあらゆる面に深く密接にかかわるヒューマンな技術といえます。建築学科では、自然科学だけでなく、人文・社会科学や芸術に深い関心をもつ学生もひとしく歓迎し、その才能を伸ばす教育を行います。卒業後の進路も、建築家、建築技術者、建築行政担当者、大学や企業の研究者、コンサルタント、プランナーなど、実に多様です。複雑なシステムの問題を解決社会の高度情報化にともない、多様な分野に現れる数理モデルの解析や、複雑な情報システムを通じて収集される膨大なビッグデータの分析や活用が必要とされています。そのためにはシステムの機能はもとより、そこに流れる「情報」の本質を究明し、それに基づいて効率的なデザインを行うための思考力が重要になってきます。「情報学科」では、実世界に現れる複雑なシステムの諸問題を数理的アプローチにより解決するとともに、計算機のハードウェア、システム・ソフトウェア、情報システムを設計・活用できる人材となることをめざして学びます。設計演習講評会演習の様子クリーンルームでの微細加工実験工業化学科での最先端化学の研究※「工業化学科」は、2024年4月より「理工化学科」への名称変更を計画しています。この計画は、文部科学省の審査結果によって確定するものであり、変更があり得ます。新技術の創造人材の養成21世紀を起点とする次代に向けて、物理工学分野には新たなシステムや材料、エネルギー源の開発などに加え、宇宙空間の利用といった課題解決への期待が寄せられています。こうしたニーズに応える新技術を創造するには、基礎的学問を十二分に修得する必要があるという観点から「物理工学科」では、基礎重視の教育・研究を進めています。さらに機械システム学、材料科学、宇宙基礎工学、原子核工学、エネルギー応用工学の5コースが連携し、高い専門的能力と広い視野を持つ人材を育成します。最先端科学技術の基盤を担う化学は、さまざまな物質をつくる反応とそのプロセス、物質がもつ機能や物性を対象とする学問であり、人びとの豊かな生活を支えています。「工業化学科」では、このような化学分野で活躍できる人材を育成しています。1年次で語学を含めた基礎科目を幅広く学んだのち、2年次からは工業化学科の専門基礎科目を学びます。2年次後期には「創成化学」、「先端化学」、「化学プロセス工学」の3コースに分かれて、より専門的な学習をスタートし、4年次には研究室に所属して卒業研究を行います。KYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2024地球工学科電気電子工学科6学科の紹介建築学科情報学科物理工学科工業化学科 ※

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