京都大学 大学案内 2024
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ここに注目■ 総合人間学科『京都大学所蔵近代教育掛図目録』: 外国語教育用掛図 「町」(京都大学吉田南総合図書館 所蔵)総合人間学部は2024年度より「学術越境」の理念のもと、10の講座からなる新たな形に生まれ変わります。1993年度に第一期生を迎え入れた京都大学でもっとも新しい学部である総合人間学部は、つねに変革し前進し続けます。既存学問の枠を超えた総合的な学問の場総合人間学部は、科学技術の急速な発展や国際化の進展などによって急速に変化する社会に対応するために、人間とそれをとりまく世界を、今までの学問の体系にとらわれない学際的な観点から総合的にとらえようとする、「人間の学」構築を目標とする学部です。学際的な視点をもち、各界で創造的に活躍できる人物を育成します。前進し続ける総合人間学部文理にまたがり京都大学でもっとも広範な学問分野をカバーする総合人間学部は、あたかも一つの総合大学のようです。その特性を活かし、「学術越境」という理念を軸に、学部を再編することになりました。「学術越境」とは、教員、学生が自らの専門分野を極めつつ、学術的並びに社会的な問題解決のために積極的に他分野の知見を取り入れてゆくことです。総合人間学部で学ぶ学生は、専門分野の深く系統的な修得は当然のこと、専門だけに閉じこもらない柔軟で社会に開かれた学際的精神を身につけます。「学術越境」は専門を異にする他者との真剣なコミュニケーションを前提とします。既存の学問分野にとらわれない学際的で広い視点をもつ「学際知」の育成とともに、専門を他者にわかりやすく伝える「教養知」の育成が目指されています。他者に伝える試みは専門に新たな着想をもたらす貴重なきっかけにもなります。 学術越境の理念他者とのコミュニケーション能力の養成6KYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2024Faculty of Integrated Human Studies人間そのものと人間をとりまく世界を文理をこえて総体的にとらえ、常識にとらわれない柔軟な思考で新領域を切り拓く総合人間学部

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