京都大学 大学案内 2024
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123457総合人間学部写真上から、植物野外実習、書論・書写演習、学位記交付式、講義「体験から学ぶ超電動」、オープンキャンパス総合人間学部は、たえまなく変化する現代社会における人間と文明と自然の新たな結びつきを見出すために、人文科学、社会科学、自然科学を横断する「人間の学」の創出をめざしています。本学部が求めるのは、この基本理念に共鳴し、次の4点の素養をもつ人です。❶ 「人間の学」の創出という挑戦に積極的に加わろうとする志をもつ人。❷ 人類が直面する様々な課題に向きあう進取の精神をもつ人。❸ 持続的で創造的な取り組みを支える教養を身につけたいと考える人。❹ 修得した知識・技術を活用する主体的な思考力・判断力・表現力を備え、他者と協働しながら学ぼうとする姿勢をもつ人。総合人間学部が育成する人材総合人間学部は、新たな「人間の学」の創出を主軸とする学部ですが、この学問的追究を通して、高い倫理性と幅広い視野から創造的かつ持続的に現代の諸問題と向き合い、多様な人々と協働しながらリーダーシップを発揮する人材を育成することを目的としています。多様な学問分野を網羅する教員陣のもとで、教養教育・基礎教育と専門教育を体系的に一体化したカリキュラムを提供します。文理を超越する多様な専攻の選択が可能受験生の皆さんは大学の授業に触れたことがないため、入学後専門とする学問について必ずしも深い理解をもっているとは限らないでしょう。そのため、受験学部の選択は受験生にとって大きな悩みの種かもしれません。しかしながら総合人間学部では、入学後選べる専門の幅は文理をまたいで本学他学部にはない広さに及んでいます。入試の際の〈文系・理系〉の別にもとらわれないで選択が可能です。入学後、広く各分野の授業を履修し、実際に学問に触れてから、じっくり専門を選べるのが、総合人間学部の大きな特徴です。ユニークな取り組み「他者に語る」「学術越境」は専門分野を異にする他者との真剣なコミュニケーションを前提とします。総合人間学部は他者に専門をわかりやすく伝える力の育成を図る「他者に語る」というユニークな取り組みを行っています。卒業論文執筆後に、論文で扱ったテーマを他分野教員や他学生に分かりやすく説明するという試みです。分かりやすく説明する努力は自らの理解を相対化し、深めてゆくきっかけになります。この試みは学生にとって卒業間際の意義深い経験になります。幅広い視野と創造性を育む副専攻制度総合人間学部では専門分野ではない特定の他分野を副専攻として選んで系統的に履修する、副専攻制度を設けています。その目的は幅広い視野と豊かな創造性をもつ人材の育成にあり、主専攻で培う高度な専門性に並んで、他分野の深い知識と素養を身につけることで、複眼的な視点と学術越境の精神を育むことを目指しています。大学院 人間・環境学研究科への接続総合人間学部の学びは、事実上総合人間学部の大学院である、大学院 人間・環境学研究科に直結しており、例年4割程度の学生が進学します(本学の他研究科や他大学の大学院への進学も可能です)。人間・環境学研究科には総合人間学部の10講座にそれぞれ対応する10の講座が設けられており、学部時代と同一の教員の指導のもとでシームレスに専門を継続的に学修し、深化させることが可能です。総合人間学部の特徴総合人間学部が望む学生像

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