九州大学 GUIDE BOOK 2024
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2思考力・判断力・九州大学教育学部は1949( 昭和24) 年5月に文学部教育学講座を母胎に設置された学部です。当初は敗戦後の新しい民主主義に基づく社会を構築するために教育界の指導者を養成することを目的としていました。その後の教育界の変化に伴い常に教育社会の中心で活躍できる人材を養成してきました。九州大学教育学部は,人間に対する深い洞察と共感的態度を基盤に持ちながら,人間と人間のふれあう社会のさまざまな領域において創造的に問題解決のできる人材を養成することを目的としています。教育学部における教育は,人間の発達と形成を軸とする幅広い総合人間科学としての教育学・心理学に関する理論的並びに実践的な基礎教育と専門教育を通じて,具体的には以下の5つのタイプの人材の育成を想定しています。❶ 学部・大学院(本学部・本学大学院人間環境学府等)の一貫教育を経て,国内外の高等教育機関・研究機関等で教育・研究にたずさわる専門研究者。❷ 学部さらには大学院での教育を経て,各種の教育・福祉機関等において教育・福祉の実践的活動にたずさわる専門職や指導者。❸ 官公庁及び民間企業等で実践的な人材開発や能力開発,また教育分野や心理分野での実践活動にたずさわる専門研究者。❹ 地域社会,さらには国際社会において,ボランティア活動としての教育的活動や福祉的活動にたずさわる専門家や指導者。❺ 心理カウンセラーとして心理相談や心理ケア等の専門的活動にたずさわる専門家や指導者ならびにボランティア活動家。教育学部は人間の発達と成長を軸とした総合的な人間科学を目指し,その基本を作っているのは教育学と教育心理学である。この二つの領域を総合的に学びつつ学年進行にともない,その専門性を深めていく方法をとっている。大きく教育学系と教育心理学系にわかれ,さらに教育学系には国際教育文化コースと教育社会計画コース,教育心理学系には人間行動コースと心理臨床コースの4つのコースを置いている。教育指導体制第3学年の前期に指導教員を選択して,その教員の研究室に所属することになります。そして指導教員の指導のもとでその専門分野の基礎的な学修をしつつ,自分の研究テーマを見つけます。そして卒業論文のための調査や法学部は,大正13年(1924年)に九州帝国大学法文学部法科として発足し,昭和24年(1949年)に法学部として独立しました。以来,約2万人を超える卒業生を各界に輩出しています。新しい時代の要請に対応した法学・政治学教育を通じて,創造性豊かな,次世代を担う人材の育成を目的としています。統的な学びを重視した実りある法学・政治学教育を行います。❶ 現代社会の法的・政治的諸問題を多様な観点から読み解き,それらの 問題に対応していく基盤的専門知識と技能を修得する。❷ 法学・政治学的専門知識と技能をもとに,問題解決に向けて批判的・創造的な見地から新たなルールや政策を形成していく能力を身につける。❸ 地域社会・日本社会・国際社会にあってリーダーシップを発揮しうる創造性豊かな人材を育成する。実験を重ねて,卒業論文を書くことになります。教育学部は人間の発達と成長を軸とした総合的な人間科学を学ぶところであり,人間に高い関心を持っていることが大切な要件である。入学後にも,人間に関係する社会科学,人文科学,自然科学を学び続けるために,次のような特徴を持った学生を求めている。1. 人間の教育や成長について学問的観点から科学的に考えることに興味と意欲があること。2. いろいろな観点(ものの見方や考え方,価値観)や見地(異文化や国際的視点)に立って,多面的に議論し,考察ができること。3. 基礎的な学力を十分に持っていること。そして入学後も,専門的な知識や能力の習得に,着実に取り組めること。4. 知識を深め,視野を広げ,事実をもとに自分の着想と論点を構築し,まとめ,発表することを継続的に行えること。◆ 求める学生像と学力3要素との関連❶ 知識・技能:高等学校等における基礎的教科・科目の履修を通して獲得される知識・技能。主要科目全般の総合的な学力。❷ 思考力・判断力・表現力等の能力:多面的に考え,客観的に批判し,自分 の言葉で人に伝える資質。主体的に課題を設定し,社会における様々な事象に関心を持ち,それらについて明快な議論を構成して,他者と能動的にコミュニケーションができる能力。❸ 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度:多様性を尊重する態度,異なる考えに共感する寛容性。異文化および異なる社会への視点と多面的な理解を示す能力。◆入学者選抜方法❹ 国際ビジネスの分野で活躍するための法的知識・英語力の双方を備え,グローバル社会に対応出来る人材を育成する。一般選抜大学入学共通テスト総合型選抜国際入試1. 教育理念教育理念・目標,育成する人材像2. 教育プログラム教育課程の特色1. 教育目標法学部は,以下の教育目標の達成に向けて,学生一人ひとりの主体的・系3. アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)◆ 求める学生像2. 教育プログラム教育課程の特色・内容 法学部の教育カリキュラムは,大きく5つの分野(基礎法学,公法・社会法学,民刑事法学,国際関係法学,政治学)に分類される科目群を,学年進行と習熟度に応じて「積み上げ型」(入門科目→基盤科目→展開科目)に配置し,学生の興味や関心,そして将来の進路に沿って体系的・総合的に各授業を選択できる仕組みを提供しています。 1年次は,文系・理系を越えた幅広い視点から,専門科目を学ぶための基礎教養を身につける「基幹教育科目」を履修します。2年次からは,法学部専攻教育科目の本格的な履修が始まります。法学・政治学の専門科目への導入教育を行う「入門科目」を皮切りに,すべての法学部生に共通の基盤的専門知識の習得を目指す「基盤科目」を軸としつつ,それを学生自身のニーズ1知識・技能表現力等の能力3個別学力検査個別学力検査調査書小論文調査書プレゼンテーション資料作成日本留学試験TOEFL 等の外国語試験プレゼンテーション主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度調査書個人面接プレゼンテーション質疑応答志望理由書個人面接プレゼンテーション質疑応答アドミッションポリシーAdmissions Policy教育学部School of Education法学部School of Law

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