九州大学 GUIDE BOOK 2024
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❸主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度:将来,化学研究者や高度な化学の専門知識をもつ技術者,あるいは高度な化学知識や思考を生かせる職業に携わり,日本の中核的,かつ指導的役割を担うことへの関心。 多様性を尊重する態度,異なる考えに共感する寛容性。教員・先輩・友人に質問し,議論する積極性。2思考力・判断力・2思考力・判断力・の理系科目の充分な素養と基本的な英語力。❷思考力・判断力・表現力等の能力:大学での講義を理解し,情報収集やレポート作成・発表ができる国語力。多面的に考え,客観的に批判し,自分の言葉で人に伝える資質。◆入学者選抜方法との関係これまでの科学は,自然を支配する基本法則を解明して来ました。しかし,我々が実際に見る気象・地震・火山・オーロラなどの諸現象は複雑で,基本法則だけではなかなか理解出来ないのも事実です。地球惑星科学は,基礎科学の知識と最新のテクノロジーを組み合わせて,地球や惑星で起こるこれらの複雑な現象を明らかにしていく学問分野です。地球惑星科学ではまず実際の自然を自分の目で観察します。次にIT 技術を駆使した精密観測,世界同時観測,衛星観測など,より進んだ観測を行うと共に,超精密物質分析,室内実験なども行い,地球とそれを構成する物質をよく知ることを目指します。またスーパーコンピューターを用いて複雑な自然の事象をそのまま計算機の中に再現することに挑戦します。これらの教育を通じ,基礎科学全般を身につけると同時に,複雑な自然を観察・解明する能力を養い,21世紀の科学・技術・社会を担う人材や,地球環境の変動,自然災害などの予測を行う専門家を育成します。地球惑星のさまざまな自然現象の理解には,広範囲の基礎知識を必要とします。そのため,まず地球惑星科学の考え方の基礎と,その基盤としての数学・物理学・化学・地学・生物学を学びます。次に地球惑星科学全般の講義を通じて専門分野の導入知識を習得すると同時に,実験・実習・演習によって実験技術,分析技術,解析技術,計算技術を身につけます。特別研究では,各研究室に配属され,個別のテーマを選びます。その研究に必要な基礎を学び,研究を実際に体験し,発表や論文作成をします。教育指導体制太陽系惑星,電磁圏・惑星プラズマ,大気・海洋,地球表層および内部と広範囲に広がる地球惑星領域の中で,地球と太陽系の起源と進化,宇宙圏・流体圏の構造や循環,固体地球内部と地表の構造・その形成過程・そこでの物質循環,生命の発生と進化,地球惑星環境の過去・現在・未来などを研究する教員が講義を担当します。また実験・実習・演習では最新の設備が使われると共に,大学院生のティーチングアシスタントによる指導も行われます。科目履修履修する科目は大きく分けて基幹教育科目(全学で共通に行われる科目) と専攻教育科目からなります。基幹教育科目は入学後,最初の1年におもに履修しますが,一部は高年次に履修します。専攻教育科目はおもに2年次以降に履修します。専攻教育科目には地球惑星科学に関する科目と,地球惑星【地球惑星科学科】調査書調査書一般選抜(前期)(国際理学コース)一般選抜(後期)大学入学共通テスト総合型選抜大学入学共通テスト科学の基礎になる物理,化学,数学などの科目があり,講義,実験,実習,演習などさまざまな形態での教育が行われます。3年次後半には各研究分野に配属されて特別研究を行います。高校数学および高校理科の基本事項を理解し,大学での講義の理解,文献の読解,レポートの作成,研究発表などのための国語力を十分備えている学生を求めています。また専門文献の読解や,将来,国際的な場で活躍するためにも必要な高校英語の十分な学力を備えた学生を求めています。研究者,技術者,教育者として日本ばかりではなく世界で活躍するために,十分な基礎学力だけでなく,地球惑星科学の勉学に対する熱意,自然現象への探求心をもった創造性豊かな学生を求めています。◆求める学生像と学力3要素との関連❶知識・技能:高等学校等における基礎的教科・科目の履修を通して獲得される知識・技能。特に,大学での広い分野の学習に必要な理科・数学などの理系科目の充分な素養と基本的な英語力。❷思考力・判断力・表現力等の能力:大学での講義を理解し,情報収集やレポート作成・発表ができる国語力。多面的に考え,客観的に批判し,自分の言葉で人に伝える資質。❸主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度:地球惑星科学の諸現象への関心。多様性を尊重する態度,異なる考えに共感する寛容性。教員・先輩・友人に質問し,議論する積極性。◆入学者選抜方法との関係人類が獲得した知的財産の根源をなすものは言葉であり,数と形の認識及びその表現,運用能力です。数と形が織りなす様々な構造の研究と,そこから生まれる数学的なものの考え方は古くより文化の発展と人類の繁栄を支えてきました。とりわけ,近代以降の科学技術の進歩は数学なくしては考えられません。また今もなお,新しい数学の研究が盛んに行われ,知の世界の新たな構築に大きく貢献しています。しかも,社会における数学的思考,知識の必要性は増加する一方です。情報化と国際化がますます進む現代にあっては,数学を学ぶことを通して得られる論理的な考え方や,普遍的で自由なものの見方が強く求められています。理学部数学科では,豊かな創造性に富んだ現代数学の概念や方法の基礎を修得させ,数学の先端研究をめざす者や教育者,数学の力を基盤として活躍できる技術者など,多様な分野で指導的な役割を果たす人材を育成したいと考えています。わが国における数学教育研究を担う中核機関のひとつとして,1994年に数学の独立大学院である数理学研究科(のちの数理学研究院)が,2011年にはマス・フォア・インダストリ研究所が発足しました。数学科の教育は,この数理学研究院,マス・フォア・インダストリ研究所及び基幹教育院に所属する約70名の教員が担当しています。本学科では,純粋な知的好奇心を原動力とする数学研究から,社会に役立つ数学研究まで,最前線の幅広い研究成果を垣間見ながら,高校数学では触れられない数学の抽象的な考え方【数学科】1. 教育理念教育理念・目標,育成する人材像2. 教育プログラム教育課程の特色・内容3. アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)◆求める学生像1. 教育理念教育理念・目標,育成する人材等2. 教育プログラム教育課程の特色・内容1知識・技能一般選抜(前期)大学入学共通テスト個別学力検査(国際理学コース)一般選抜(後期)大学入学共通テスト化学に特化した個別学力試験化学に特化した個別学力試験総合型選抜調査書大学入学共通テスト主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度表現力等の能力3個別学力検査個人面接調査書,志望理由書個人面接1知識・技能表現力等の能力3大学入学共通テスト個別学力検査個別学力検査面接小論文個人面接小論文主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度調査書調査書面接調査書,志望理由書個人面接

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