九州大学 GUIDE BOOK 2024
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❶知識・技能:高等学校等における基礎的教科・科目の履修を通して獲得2思考力・判断力・2思考力・判断力・や厳密な理論構成を学び,現代数学の基礎知識を身につけるとともに,その美しさを味わうことができます。現代社会を支える計算機の発達は数学を基礎としたものです。数学の基礎理論のみならず,計算機を背景とする数学の科学技術への応用の一端に接することができるのも本学科の大きな特色です。このような,純粋理論から科学や技術への応用までを視野におき,調和のとれた数学の教育・研究を行っているのはわが国では本学科・数理学研究院をおいてはありません。数学の素養と基本的な国語力を備え,数学における論理的思考力や表現力を身につけるために必要な素質を持つ学生を求める。主体的に学ぶ学生が望ましい。◆求める学生像と学力3要素との関連される幅広い知識と技能。特に,数学の素養と基本的な国語力。❷思考力・判断力・表現力等の能力:高等学校等における学習を通して獲得される思考力・判断力・表現力。特に,論理的な思考力とそれを表現する力。❸主体性・多様性・協働性:数理科学への関心があり,主体的に学ぶ学生が望ましい。◆入学者選抜方法との関係生物学は多様な生命現象を,生体を構成する分子のレベル,個々の細胞や個体のレベル,生物の集団のレベルで解明しようとする学問研究分野です。生物学の研究は,ワトソンとクリックにより1953年にDNA の構造が明らかにされたことを転機に,飛躍的に進展しています。現在では,いわゆる,分子遺伝学はさまざまな生命現象の基礎となると同時に,その研究過程で開発された研究方法は生命現象の解析の有力な手段になりました。1個の受精卵が分裂を繰り返し,体の正確な場所に手足・眼・脳・内臓を形造る過程は神秘的にさえ思えるものでしたが,この発生現象も最近の遺伝子レベル,細胞レベルの研究で徐々に明らかになりつつあります。さらに,動植物の集団が形成している社会のしくみや働きも,ゲノム生物学の手法,数理モデル等の導入で研究分野が大きく拡大しています。旧来の生物学には応用科学的な側面は限られていましたが,近年の生物学はクローン技術に代表される新たなバイオテクノロジーの進展,生物の多様性と地球規模の環境問題などを通して社会や産業と密接に関わるようになりました。生物学科では,基礎生物学の研究者を養成するだけでなく,将来,高度な生物科学の知識や思考を生かせる職業に携わり,中核的,指導的な役割を担うことができる人材の養成,さらには他の学問との境界領域や学際的分野での研究,医療,公衆衛生,食料生産,エネルギー資源開発,生物多様性の保全,環境修復などの応用分野で活躍できる人材の養成も目指しています。生物学科は生物学の幅広い領域をカバーする13の研究室を擁し,学問分野の急速な進展に対応できる教育・研究システムを確立させています。各研究室の主な教育・研究内容は次の通りです。行動神経科学研究室……動物の行動を司る高次脳機能の神経機構【生物学科】主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度個別学力検査(論述)個別学力検査(論述)表現力等の能力3課題探究試験(論述)調査書,志望理由書個人面接個人面接調査書一般選抜(前期)(国際理学コース)(後期)大学入学共通テスト大学入学共通テスト一般選抜総合型選抜大学入学共通テスト大学入学共通テスト3. アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)◆求める学生像1. 教育理念教育理念・教育目標,育成する人材像等2. 教育プログラム教育課程の特色・内容3. アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)◆求める学生像染色体機能学研究室……真核生物の染色体複製,機能発現動物発生学研究室……脊椎動物の発生,生殖細胞の制御機構植物生理学研究室……植物の環境適応の分子機構生態科学研究室……動植物の生態・進化・保全分子遺伝学研究室……行動,神経系での情報処理,ホメオスタシスの分子機構生体高分子学研究室……酵素やタンパク質分子のかたちと生理機能の相関代謝生理学研究室……生体膜の構築原理の解明,細胞接着に関する細胞生物学進化遺伝学研究室……遺伝的多様性の維持機構,分子進化の機構数理生物学研究室……生物の形づくりや進化,種の共存植物多様性ゲノム学研究室……多様な植物のゲノム情報に基づいた重要形質の決定機構細胞機能学研究室……行動生理,細胞増殖,細胞内物流,および生物物理の研究海洋生物学研究室……海産動物の個体群および群集生態学教育指導体制入学後3年間は生物学科を基本とした学級に所属し,それぞれの関心,興味に応じた科目選択を取り入れた教育指導を受けます。最初の1年で人文・社会・自然科学・外国語等の基礎科目を学びます。各学年にはそれぞれ学年担当の教員が配置され,学生の質問や相談に応じる体制となっています。最終学年(第4年次)では,各学生は,生物学科内のいずれかの研究室に配属となり,一年間を通してその研究室の一員としてマンツーマンの指導を受け,卒業研究や演習を行います。卒業要件および成績評価基幹教育科目及び専攻教育科目から,それぞれ決められた単位数を修得することが必要です。このうち,最終学年で研究室配属後に履修する特別研究(卒業研究) と生物学演習が必修科目です。成績評価は科目によっていろいろですが,出席状況や最終試験,レポート,研究態度,研究成果等によって行われます。生物学科では,分子,細胞,個体,集団等の各階層における生物の営みとその根底にあるメカニズムに強い興味を持ち,生物の勉学,研究に熱意をもつ創造性豊かな学生を求めている。生物学分野において科学の真理の追究をめざす意欲があることを重視する。本学科志望者には,高校において理系科目(数学,理科〔生物のほか,化学,物理,地学〕) を学び,論理的思考力を身に付けるようにすること,および自然科学の基礎知識を修得しておくことはもちろんのこと,文系科目(国語,英語,社会) も幅広く履修し,筋道の立った文章が書けることなどが望まれる。◆求める学生像と学力3要素との関連❶知識・技能:高等学校等における基礎的教科・科目の履修を通して獲得される知識・技能。特に,大学での生物学の学習に必要な理系科目の基礎知識と論理的な思考力及び,基礎的な英語力を有する学生。❷思考力・判断力・表現力等の能力:知識や実験結果・観察を基に多面的に考え,客観的に批判し,自分の言葉で相手に伝わるように表現できる学生。❸主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度:生命現象に関する強い関心と意欲を有する学生。国籍,世代,考え方の違いに関わらず,教員,先輩,友人に積極的に議論し,問題解決にあたることのできる学生。◆入学者選抜方法との関係1知識・技能一般選抜(前期)大学入学共通テスト個別学力検査(国際理学コース)総合型選抜大学入学共通テスト課題探究試験1知識・技能表現力等の能力3大学入学共通テスト個別学力検査個別学力検査面接面接主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度調査書調査書面接調査書,志望理由書面接アドミッションポリシーAdmissions Policy

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