九州大学 GUIDE BOOK 2024
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航空宇宙工学科は,人類の活動領域拡大に必要な先進工学分野を開拓する学問です。本学科では,力学を基礎とした工学理論や,航空宇宙機開発特有のシステム工学に関連する基礎学問を修得し,航空宇宙機の運用環境拡大によって生ずる課題を発見・解決する能力および幅広い教養と総合性,国際性を身に付けた技術者・研究者を組織的に養成することを目的にしています。また,90%を超える学生が修士課程へ進学する現状に鑑み,航空宇宙工学専攻との学部・修士一貫型教育を念頭において幅広い知識を融合させて人類の未来に貢献する学生を輩出するカリキュラム編成としています。量子物理工学科は,真理の追求と最先端の物理学の工学への応用という観点のもとに,ミクロからマクロにわたる視野で物理現象を理解し,現代社会の問題解決と持続可能な社会の構築を探求する学問です。本学科では,応用物理学,量子科学,原子核工学等に係る基礎的学問の深い理解をもとに,新しい量子現象の観察やその応用,量子ビームに関わる技術の深化や医療・生命分野等多方面への応用,新規な材料の開発,エネルギー開発,環境保全等の分野において,世界的に活躍できる研究者・技術者の育成を組織的に養成します。また,自らの専門性を深めるために自らの興味と専門とする分野を考慮して履修することができるよう,原子力・放射線分野や応用物理学分野にわたる幅広い科目を開講しています。船舶海洋工学科は,船舶による海上交通や海洋輸送の活用,海洋に存在する再生可能エネルギーや鉱物資源の開発等,海洋環境の保全を図りつつ海洋の持続的な開発および利用を可能とする技術の発展を追求する学問であると同時に,異なる研究分野の間に共通する概念・手法・構造を抽出することで分野間の知の互換性を確立し,普遍的な知の体系を作り上げる「知の統合」を生み出す総合工学の一つの分野でもあります。本学科では,自然法則の基礎理論を理解し,グローバルな価値観に基づき海洋と人類の共生に貢献することを目的として,造船技術の継承・発展を図る能力,ならびに持続的な海洋開発を担い得る総合工学的な広い視野を持った技術者・研究者を育成することを教育目標としています。 【航空宇宙工学科】【量子物理工学科】 【船舶海洋工学科】地球資源システム工学科は,あらゆる産業活動の基盤と社会生活を支えるエネルギー資源と鉱物資源の持続可能な環境適応型の探査・開発・生産技術,さらに資源循環・防災に関する独創的な技術の創生を目指す学問です。本学科では,国際的に展開される地下資源の探査・開発・供給,国内外における自然災害の防止技術の開発や地球環境への負荷を軽減する諸技術の開発を担う21世紀の地球資源システム工学に関する,地球規模での発想能力と創造力を兼ね備えた研究者・技術者を育成することを教育目標としています。土木工学は,私たちが安全・安心で豊かな暮らしを営むために必要となる国土の基盤(都市,道路,河川,海岸,山林など)を整備・保全するための幅広い学問です。本学科では,頻発する自然災害に対する防災,持続的な開発のために検討すべき環境問題など,変化の激しい世の中で求められる諸問題を解決するための知識や技術力を有し,市民の暮らしを豊かにできる国際性豊かな技術者・研究者を養成することを目的としています。カリキュラム編成は,土木工学の専門科目を基礎から応用まで積み上げる縦糸的な科目群と,これからの時代の変化を見据え,学んでおくべき横糸的な科目群から構成されています。構造・材料系,地盤系,計画系,環境系,水系の五つの専門(縦糸)科目と土木工学の多様な役割について理解しながら実践的な能力を養う(横糸)科目を織り交ぜ,専門知識についての理解を深めることと同時に,マネジメント力,コミュニケーション能力,リーダーシップ,倫理観を養うことを目標としています。建築学は,未来の建築と都市を構想し,歴史・文化を継承し,人々を取り巻く物的環境の形成を担う学問です。本学科では,時代と共に変化する人々の多様な生活に密着した空間をつくり出し,それを活用し続けるために,建築の計画理論と設計方法,環境技術,構造技術,さらに材料に関する知識と施工技術など,多様な要素を総合する能力を持つ人材を,組織的に育成することを教育目標としています。1. 教育プログラム教育課程の特色・内容1. 教育プログラム教育課程の特色・内容1. 教育プログラム教育課程の特色・内容1. 教育プログラム教育課程の特色・内容1. 教育プログラム教育課程の特色・内容1. 教育プログラム教育課程の特色・内容アドミッションポリシーAdmissions Policy【地球資源システム工学科】【土木工学科】【建築学科】

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