九州大学 GUIDE BOOK 2025
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Ishibashi Tatsuro第24代九州大学総長1975年九州大学医学部卒業,1981年九州大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。専門分野は眼科学。2001年九州大学大学院医学研究院教授。その後,病院長,理事・副学長などを歴任し,2020年10月より現職。21世紀の今,地球温暖化による気候変動や,生物多様性の破壊,人権侵害や地球規模の紛争など,人間活動に由来する様々な課題が顕在化しています。これらの課題の多くは,単一分野の「知」だけで解決することは困難であり,その解決には,複数分野の「知」を活用し,多様な視点で課題の解決に導く新しい知識や斬新な考え方が必要です。大学は長い歴史と伝統の中で築かれ培われた「知の塊」で,その集積された「知」から学び,それを次の世代に伝え,新たな知見や価値を生み出すことにつなげることが大学の使命であり,これからのより良い未来の「持続可能で,人々の多様な幸せを実現できる社会」の実現に向けて,大学が果たさなければならない役割は大きいと考えています。九州大学は,新しい時代の困難な課題に取り組み,「総合知で社会変革を牽引する大学」として,社会・経済システムの変革を先導することを目指しています。 石橋 達朗九州大学における学び 大学教育とは,自分自身で学びたいことを選択して,その学びを究め,体系的な知識にすることであり,その学びを基に自分の考えを導き出し,発展させ,形にして社会に役立てるものだと考えています。自ら問いを立て真理を追求する自立的な学びには,基礎となる重要な知識や技能の蓄積のみならず,既有の知識や経験に照らし合わせて,創造的・批判的に吟味・検討することが重要で,九州大学では,新たな知や技能を作り出し,未知なる問題を解決していくための幹となる「ものの見方・考え方・学び方」を学ぶ「基幹教育」を実施しています。特に学部の垣根を超えて実施される対話型協働学習では,論理的思考力を涵養し,多様な背景を持つ人たちとの協働により,新たな視点から「知の再生産」を促す教育を実施しています。また,大学院においても,自身の専門性を深めつつ,多様な分野の教員や学生とともに広い学術分野に対する俯瞰的視野を養う教育を実施しており,学部から大学院までの一貫した取組により,「総合知」を生み出す試みを行っています。総合知で社会変革を牽引する九州大学で未来を切り拓く新たな価値を創造しよう

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