専攻教育基幹教育高度な知識知の活用健全な心と体※令和7年度から科目構成及び内容の一部変更を予定しています。高い専門性から課題を生み出す 九州大学の学生は,将来,様々な分野において指導的な役割を果たし,アジアをはじめ広く世界で活躍し,日本および世界の発展に貢献することを期待されています。このようなグローバル人材に求められるのは次のような力です。①豊かな教養に裏づけされた深い専門の力③差異を認めあい共感する力⑤全体を俯瞰し,状況の流れを読み解く力⑦新たなものに果敢に挑戦する力「基幹教育」は,「専攻教育」との相乗効果により,これらの力を身につけ,生涯にわたって学び続けることを幹に持つ,行動力を備えたアクティブ・ラーナーへと育つ力を培います。深い専門性や豊かな教養へとつながる知識・技能と,新たな知や技能を創出し未知な問題を解決するもとである「ものの見方・考え方・学び方」を身につけることを基幹教育は目指しています。初年次には,既存の知識から解答を探すのではなく,自発的に問題を提起し,創造的・批判的に吟味検討する主体的な学び方である「大学での学び」へと学びを転換します。さらに高年次には,専攻教育と連動して知を拡大・深化させます。「専攻教育」については,学部・学科等ごとに内容が異なりますのでそれぞれのアドミッションポリシー(P66〜86)などを参考にしてください。課題の本質を理解し,知識をつなぎ,課題を解決する言語文化科目文系・理系ディシプリン科目総合科目基幹教育セミナー課題協学科目サイバーセキュリティ科目健康・スポーツ科目②ものの見方・考え方,価値観が異なる人とのコラボレーションする力④説明・説得ができるコミュニケーションの力⑥自他の考えや行動を創造的・批判的に省察する力基幹教育セミナー対話を通して学びの目標を明らかにする 本授業の主役は,学生の皆さんです。皆さんの活動をより有意義なものとするために担当教員はいくつかの講義(話題の提供)を行いますが,それらを結びつけて自身の活動を充実させていく役目は学生の皆さんにあります。この授業のテーマは,『自分が大学で学ぼう(または,取り組もう)と考えていること・ものについて,その内容や楽しさ(やりがい),大学で学ぶことの意義など』です。そのテーマに基づいて,皆さんが授業で行う活動の大きな柱は,①クラスの仲間や教員との対話(自分自身と対話も=省察),②パワーポイントソフトによる発表資料の作成とプレゼンテーション(発表者に対するフィードバックも行います),③自己の変化や成長への振り返りと文章化,の3つです。 異なる専門分野を目指しているクラスの仲間や教員を前にしてプレゼンテーションする機会は,自らの大学における学び(発表内容そのもの)について深く考えることへつながります。発表の本番は緊張するかもしれませんが,仲間からの貴重なフィードバックももたらされます。それらは,自分一人では気づくことの難しかった(異なる専門分野を目指す学生が交流するからこその)新たな見方や考え方,これから過ごす大学生活におけるヒントです。 互恵的なクラス環境のなかで,自らの大学における学びについて,そして,仲間との対話や省察,表現と応答が新たな気づきや発見を生むことについて,学生一人ひとりがそのプロセスを体験する場として本科目は開設されています。 本授業に英語でチャレンジしてみたい方は,「KIKAN Education Seminar in English」という英語クラスを履修できます。英語でエッセイを書いたり,会話したり,発表したりすることによって,高度な英語表現力を磨き上げていきます。課題協学科目グループでの建設的な意見交換を通して思考能力を鍛える 課題協学科目では文系・理系学部混成のクラスを編成します。三名一組の教員チームが各クラスを担当し,現代社会が抱える様々な問題に関する授業テーマを設定します。さらに各教員は,それぞれの専門分野の立場から授業テーマに沿った学問的なアプローチを提示します。 学生は文理混成クラスの中で数名からなるグループを作り,提示されたテーマに関する問題をグループ内で見出して解決策を模索し合う協働学習を行います。みなさんが幅広い視野と考え方を修得するとともに,思考を深め,他者と協力しながら自主的に学習を進めることのできる姿勢を身に付けることを目標としています。自ら問いを立て,考え,知を拡げ,深めてゆくアクティブ・ラーナーに!アクティブ・ラーナー専攻教育基幹教育とは
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