(Bachelor of Arts and Sciences)学位学術協働実践力創造的構想力課題検討力コミュニケー能動的学習能力国際国際ション力 我々は現在,地球温暖化や生物多様性の減少,突発性豪雨などの異常気象,地震や台風などの自然災害,新興・再興感染症の世界規模での流行,食糧問題,紛争,格差や差別など,人類を含む地球上に暮らす生き物の存在や地球環境そのものの安定,さらには人々が安心して安全に暮らすことができる条件を脅かすような様々な課題に直面しています。これらの課題に対して,IT技術や人工知能(AI)などに代表される先進的な科学技術を活用した解決策が模索されています。これらの先進的な科学技術は,我々の暮らしを豊かに便利にしてくれ,直面する課題の解決に役立つことは間違いありません。ただ一方で,進歩した科学技術そのものが我々の生存を脅かす課題になりかねないことは,福島での原子力発電所の事故や核兵器の問題からも明らかです。現在,我々が直面する課題の解決には,短期的・技術的な解決策を適用するだけではなく,多様な背景を持った人々が協力し,知恵を絞って,工夫して,長期的に取り組むことが求められています。 九州大学共創学部は,従来の学問的方法論のトレーニングを中心とした人材養成ではなく,今,世界が直面している諸課題を解決できる,新たな高度人材養成をおこなうことを目的として設立されました。共創学部では,みなさんが必要とする専門性を身につけるだけではなく,異なるバックグラウンドを持つ人たちとコミュニケートし,互いに認め合い,切磋琢磨し,協働して,解を見つけ出すプロセスも学びます。 共創学部で共に学び,高い専門性と,違いを乗り越えられる高度なコミュニケーション能力,そして様々な人々と協働する力を身につけ,世界を共に創り上げていきましょう。 九州大学が全ての学生に求める「能動的学習能力」を礎にして,「共創」のために必要な態度・能力となる「創造的構想力」,「国際コミュニケーション力」,「課題検討力」,「協働実践力」を養成します。これらの態度・能力の修得を通して「共創的課題解決力」の獲得を目指します。 常に課題を意識しながら能動的に学ぶことで,これからの社会で活躍するために必要な態度・指向性・知識・技能をもつ人間へと成長していくことができます。創造的構想力ありうべき未来を想像し,新しい社会的価値やイノベーション創出を通じてそこに至る道筋を構想できる。 能動的学習能力課題の検討と解決に必要となる知識や能力を主体的に探究することができる。国際コミュニケーション力背景の異なる様々な人々と,言語や専門の垣根を超えて協力し,理解し合うことができる。課題検討力既存の学知を活用し,課題の根源的原因やその解決方法を検討することができる。協働実践力背景の異なる様々な人々との議論や協働を通じて,実現可能な課題の解決方策を立案することができる。共創的課題解決力「国際コミュニケーション力」,「能動的学習能力」,「課題検討力」,「創造的構想力」,「協働実践力」の5つの力を総合して,課題の解決に取り組むことができる。 ・国際的・地球的課題に対する解決策をコーディネートして,世界に効果的に情報発信できる実務家・国際社会の課題を解決するために,新しい社会の仕組みや価値の創出をデザインする専門家・文理を超えた学際的知見を修得し,国内外大学院に進学する,諸科学の境界・学際的領域の研究者育成する人材像共創的課題解決力教育の目的・学部の特色コンセプト
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