九州大学 GUIDE BOOK 2025
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2思考力・判断力・入学者選抜の基本方針入学者選抜は,大学入試共通テストと個別学力検査の組み合わせによる一般選抜(前期日程および後期日程)により行います。創薬科学科の募集人員は49名,臨床薬学科の募集人員は30名です。各募集人員を一般選抜(前期日般選抜(前期日程および後期日程)により募集します。1. 教育理念薬学は生体の科学と物質の科学の融合深化を図り,医薬の創製とその適正な使用および環境と健康の問題を含めて,疾病および健康を広範囲にわたって探求する学問です。薬学部は,これまで医療に直接携わる薬剤師,薬の創製に関する基礎および応用研究者,さらにこれらの分野で指導的役割を担う人材を育成してきました。薬学部が担ってきた薬剤師および研究者を育てるという2つの異なった教育をより効果的に行うため,薬学教育制度が改正されました。これにより,平成18年度よりこれまでの1学科制に代ました。2つの学科は,それぞれの役割に応じた異なるアドミッションポリシーで学生を募集します。創薬科学科は,医薬品の創製に関する基礎および応用研究者となる人材の育成を目的とする4年制の学科です。本学科の特徴は,化学や生物などの基礎科目を人体・病気・薬との関連で学ぶことです。これらを通して,創薬科学科では大学や製薬企業などで活躍する研究者を養成するための基礎教育と専門教育を行います。創薬科学科は大学院修士課程への進学を前提としたカリキュラムを組んでおり,修士(2年間)・博士後期課程(3年間)でさらに進んだ専門教育を行います。臨床薬学科は,医療従事者としての実践力を持った薬剤師の養成を目的とする6年制の学科です。本学科では医療薬学の基礎的および臨床的教育や研究を通して,医療薬学の将来を担う指導者,教育者,研究者へと発展可能な人材を育成することを目的としています。臨床薬学科を卒業した後に,さらに高度な医療薬学の修得や医療薬学分野における研究を行う場合は,大学院博士課程(4年間)へ進学することになります。薬学部両学科間での転学科については,選考の上,若干名これを許可する制度があります。21世紀の人々の健康を維持するためには,癌をはじめとする難病や新種のウイルスなどによる新興疾患に対する治療薬や予防薬の開発が必要です。このためには,生命のメカニズムの解明や障害因子の特定,並びにそれらの情報を基に副作用の少ない標的に特異的に働く理想的な医薬品の開発が必要です。薬を創る,いわゆる創薬産業は我が国で発展が期待される次世代産業の一つと捉えられており,これを育成・発展させることが望まれています。九州大学薬学部はこれまでも創薬研究に大きく貢献してきました。創薬科学科は,この創薬研究に関連する教育をさらに強化し,最先端の創薬研究に対応できる高い能力を持つ国際的に活躍できる研究者や指導者の養成を目指しています。創薬科学科では,薬を創り出していく上で基礎となる化学系薬学,物理系薬学,生物系薬学,環境系薬学および医療系薬学を相互に関連付けて幅広く履修し,それらに関する高度な知識・技術を修得します。創薬科学科ではこれらの幅広い学問分野を修めかつ得意な専門分野に精通した人材の育成を目標に教育を行います。しかし,研究者としてはこれらの知識を吸収しただけでは不十分であり,さらに問題を見出し解決する能力が必要です。創薬科学科ではこのような問題発見・解決能力を養うために種々のプログラムを用いた教育を行います。創薬科学科では修士課程への進学を前提としたカリキュラムを組んでいるため,学部課程においては,創薬研究者や指導者になるための基礎的知識について学びます。しかし,問題の発見や問題を解決する能力は学部の教育だけでは十分ではなく,大学院修士課程や博士後期 【創薬科学科】一般選抜(前期)一般選抜(後期)課程での学習や研究を通したさらなる能力の向上・強化が必要です。2. 教育プログラム教育課程の特色・内容創薬科学科の教育課程の特色は,先にも述べたように人体や病気に関する化学や生物などの基礎科目を人体・病気・薬と関連付けて学ぶ点です。創薬科学科では,4年の教育課程のうち3年間を基礎としての教育を行い,3年後期からは応用的能力を養うために卒業研究を行います。卒業研究は,研究室に所属して,経験豊富な教員の指導の下で,個別に最先端研究に取り組み問題解決能力の向上を図るものです。基礎教育課程の教育では,多様化・高度化する創薬科学や生命科学などに対応できる基礎的能力を獲得するため,創薬科学に関連した化学系,物理系,生物系,環境系および医療系講義を受けることが義務付けられます。特色ある人材を養成するために,創薬科学科では創薬有機化学者および創薬生命科学者等を養成するための多様なカリキュラムを準備しています。そのほかに本学科では次のことに力を入れます。❶人文科学と自然科学を含む幅広い教養教育を重視します。❷基礎的な専門教育を低学年の時に行い,薬学を学ぶ目的意識を明確にし,その動機付けを高めるとともに,基礎学力を養います。❸国際的に活躍する能力を培うために,異文化や言語文化に関する教養教育を行うと共に,英語による成果発表のための演習を実施します。教育指導体制創薬科学科では3年生までは,講義と実習・演習が中心の教育を行います。社会科学科目や言語文化科目などの教養関連科目を除き,薬学に関連する専門教育は創薬科学科および臨床薬学科の教員が協力して全員で行います。3年後期から行う卒業研究(特別実習) は,両学科に所属する教員による個別指導によって行います。●薬を科学し創ることに関する研究に対して強い意欲があり,研究者や指導者として育つ素養がある学生の入学を期待します。●高等学校卒業レベルの十分な基礎学力を持つとともに,理科科目(化学,生物および物理)に対して強い興味がある学生の入学を期待します。●将来の国際的な活躍のための基盤となりうる十分な英語の基礎学力をもつ学生の入学を期待します。◆求める学生像と学力3要素との関連❶知識・技能:高等学校等における基礎的教科・科目の履修を通して獲得される知識・技能。特に,化学系,物理系,生物系,医療系の基礎学問の習得が必要であるため,理科科目に対する強い興味と十分な素養,および,基本的な英語力を持っていること。❷思考力・判断力・表現力等の能力:知識を活用し,多角的に考え,客観的に評価できる素養を持っていること。さらに,創造力,指導力,国際性を磨くため積極的に努力する素養を持っていること。❸主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度:薬を科学し創ることに関する研究に対する関心。理科科目(化学,生物および物理) に対する興味。自分の考えを持ち,的確にそれを伝え,さらに異なる考えも尊重してコミュニケーションを積極的に行う素養を持っていること。◆入学者選抜方法3. アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)◆求める学生像1知識・技能表現力等の能力3大学入学共通テスト調査書個別学力検査個別学力検査大学入学共通テスト個人面接調査書主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度調査書調査書個人面接薬学部School of Pharmaceutical Sciences新しい薬学部について

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