❶知識・技能:高等学校等における基礎的教科・科目の履修を通して獲得される知識・技能。継続的な学習を支える好奇心。特に上記の求める学生像の2. に対応している。❷思考力・判断力・表現力等の能力:多面的に考え,客観的に批判し,自分の言葉で人に伝える資質。鋭敏な観察能力と創造的な感性。特に上記の求める学生像の3. に対応している。❸主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度:建築,ランドスケープ,歴史環境等の創造性に関わる環境設計関連分野への強い関心。多様性を尊重する態度,異なる考えに共感する寛容性。失敗を恐れない向上心。特に上記の求める学生像の1. に対応している。●一級建築士受験資格に対応しており,大学院修士課程と合わせることで国際的な建築家教育課程として認定されたプログラムも用意されております。2思考力・判断力・2. 教育プログラム1. 教育理念エコロジー,持続可能性,地域再生といった近年の課題に応えるため,人間をとりまく環境について多角的な知識を学び,両者の関係のありかたを考察して,芸術的センスあふれる建築,都市,地域,緑地,ランドスケープなどよりよい環境をデザインできる総合的な設計家を育成します。2. 教育プログラム3. アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)◆求める学生像1. 教育理念近年の社会構造の変化,解決すべき社会的課題の複雑化などに伴って,デザイナーの役割も大きく変化し,デザインの対象も「モノ」から「コト」,「ビジョン」へと拡大し,さらには価値創造プロセス全体や,未来のあり方に関する「問い」までもが含まれるようになってきました。このような変革に対応するために,芸術工学部では従来の5学科を「芸術工学科」の1学科へ統合し,その中に緩やかに並列する以下の5コースを設置することとしました。●環境設計コース●インダストリアルデザインコース●未来構想デザインコース●メディアデザインコース●音響設計コースこれまでの芸術工学の学問的アイデンティティを継承しつつ,拡大し流動化するデザイン領域に対応できる体制です。芸術工学部の教育プログラムは,以下の特色を持っています。Ⅰ)創造性を育む新しいデザイン教育:芸術工学の基幹をつくるデザインリテラシー科目や,他コースの学生と協働して新たな価値創出や課題解決に取り組むコース演習科目,融合プロジェクト・プラットフォームなどを設置します。Ⅱ)学生の流動性の促進:1年を4学期に分けるクォーター制の授業開講による機動的な受講を基本として,一定の条件を満たした場合に3年次からの転コースや,卒業研究を他コースで実施することを可能にするなど,軸足となる専門性をしっかりと担保しつつ,デザイン領域の拡大や学生の自由な発想に対応できる仕組みを導入します。Ⅲ)国際的な教育活動の促進:全コースの学生を対象に国際プログラムを設け,英語による講義・演習授業の実施,英語による卒業研究発表などを実施します。国際プログラムに所属する学生は,在学中に履修プログラムの一環としての留学を行い,海外の大学での新たなデザイン概念,デザイン実践を修得します。Ⅳ)その他:国際的な建築家資格を目指す学生向けに,環境設計コースの4年間と大学院芸術工学府の2年間を合わせた6年間の国際標準の建築設計教育を提供します。その他にも,卒業ののちに活躍できるよう,設計やデザイン関係の各種資格を受験するために有効な教育プログラムが用意されています。さらに,企業や自治体および非営利法人(NPO) などと連携した実践的な講義・演習科目も多く用意されています。【環境設計コース】一般選抜総合型選抜【インダストリアルデザインコース】●本コースでは,低年次において基礎科学やデザインリテラシーの授業とともに環境設計の基礎スキルを培うための教育科目を配置します。●その後,フィールドワークなどの学外実習や,実践的な設計プロジェク卜演習を中心として,それを専門講義科目群が支えるカリキュラムによって,多様化する環境に関する諸問題や,建築,都市,地域,ランドスケープなど,幅広く専門的な知識と実践的な設計能力を修得させます。環境設計コースでは,次のような資質,意欲・関心を備えた学生を求めている。1.多様化する環境に関する諸問題に対して,空間の広がりや,歴史性をふまえて,問題を解決するためにどのような提案をすべきか,自ら判断する強い意欲を有する。2.建築,都市,地域,ランドスケープ等に関する専門知識を修得するために必要な基礎学力を有する。3.環境を読み解く力,社会調査スキル,科学的思考力,表現能力,分析する力を修得するために必要な環境や事物を観察する能力,創造的な感性を有する。◆求める学生像と学力3要素との関連◆入学者選抜方法社会とのつながりを踏まえ,人間の特性をさまざまな側面から理解し,技術の再編・統合も含めた生活者の立場からの新しい俯瞰的視点を備え,安全・安心で魅力的な「製品」「生活環境」「サービス」を創造するクリエーター,プランナー,エンジニアなども含む広義のデザイナーを育成します。2. 教育プログラム●本コースでは,低年次において基礎科学やデザインリテラシーの授業とともに,人の生活や社会を支える様々な設計対象に対応するための感性,工学,科学などの複数の考え方に基づいた基礎スキルを培うための教育科目を配置します。1知識・技能表現力等の能力3調査書大学入学共通テスト個別学力検査個別学力検査調査書大学入学共通テスト実技主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度調査書調査書志望理由書芸術工学部School of Design1. 教育理念芸術工学部の教育,研究において中心となる学問分野は「芸術工学」です。これは,「技術の人間化」を理念として,科学技術を人間生活に適切に利用するために,技術の基盤である科学と,人間精神のもっとも自由な発現である芸術とを統合し,その全体的な精神によって技術の進路を計画し,その機能の設計について研究する,という学問分野です。芸術工学部は,「技術の人間化」を実践する学部として,工学や技術に関する科学的な知識,人間や社会に対する深い洞察や,社会の状況に的確に対応できる豊かな教養を持ち,国際的にも通用する広い視野と学識を有する創造性あふれる高度デザイン人材の育成を目的としています。
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