名桜大学 CAMPUS GUIDE 2025
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学び地域のあらゆる人びとが健康に生きる喜びを感得し、健康に生きる価値をその人とともに創りだしていくことができるような能力(人間力)を育むための教育課程を準備しています。人間の「こころ」と「からだ」を科学的に研究し、人格の尊重、生命の尊厳を指導できる資質をそなえた健康支援人材を養成します。人間理解、健康理解を基礎として、食生活・栄養・運動・スポーツ、心理、社会福祉、保健・医療の幅広い視点から「スポーツと健康」を探究します。名桜大学では地域住民を対象に無料で行う大規模な健康診断「やんばる版プロジェクト健診」を毎年実施しています。授業の一環として運営をサポートし、腸内細菌データなど普段の健康診断では受けることができない内容を測定します。健診で集めたデータを自治体に還元して、そこから新しい健康対策を行い、医療費や介護費の削減、地域活性化につなげていきます。これからもやんばる健診を通して、健康な地域づくりのたねをまき続けます。「やんばる版プロジェクト健診」は青森県の弘前大学COI連携拠点(Iwaki Health Promotion Project: IHPP)として名桜大学が行っている疫学研究です。本研究は、当面の目標である「Health Literacy (HL)の向上および平均寿命・健康寿命の延伸」、最終目標である「Quality Of Life (QOL:生活の質) 向上」を掲げた、横断調査(2018年度〜2023年度)です。対象者は沖縄県北部12市町村(名護市、国頭村、大宜味村、東村、今帰仁村、本部町、恩納村、宜野座村、金武町、伊江村、伊平屋村、伊是名村)在住の20歳から64歳までの方、約300名を対象とし、遺伝子データ、血液検査データ、腸内細菌叢データ、腹部エコー(肝・腎コントラスト)の画像データ、生活習慣(食、身体活動、喫煙、飲酒等)に関するデータ、運動機能に関するデータ、こころの健康に関するデータ、そして参画する共同研究機関が収集するPOINT 02学生は周囲との対話を通して自己理解を深めながら、将来の自分についてデザインし、進路を選択、そして生涯にわたり成長しつづける力(自己教育力)を身につけます。人間としての尊厳・健康に生きる権利を擁護し、自己評価能力・自己教育力を身につけ、広く社会に貢献できる看護職者を養成します。地域に根ざしたケアリング文化を発掘・継承・発展させ、人類の健康増進に努め、看護学のグローバルな発展に寄与します。データ等の、いわゆる「健康医療ビッグデータ」を収集しています。この「健康医療ビッグデータ」 を解析し、沖縄県北部12市町村の住民における、アルツハイマー型認知症、生活習慣病(脂肪肝/NASH、心疾患、2型糖尿病)、がん(肝臓がん、大腸がん)の発症およびそのリスク因子と生活習慣との関連を調べています。さらに、この「やんばる版プロジェクト健診」を継続して実施し、将来的には疾患リスクに対する予兆法および予防法のモデル開発、沖縄県北部広域市町村圏住民のヘルスリテラシー向上、そして同市町村圏の健康長寿復活をめざして取り組んでいきたいと考えています。POINT 03クラス活動や部活動などキャンパスライフを通じて、コミットメント能力(自己を投入する力)を育て、仲間と協働するスピリットを身につけて社会に巣立っていきます。数理・データサイエンス・AIの手法を駆使し、保健・医療・福祉などを含む健康分野と社会全般に関するデータを分析することで、新たな価値やサービスの創出に貢献できる人材を育成します。34基礎理論の習得コース選択による専門教育へ移行多様で充実した専門教育スポーツ活動・健康支援の人材育成教育の特色学生が主人公となる学び舎づくり個を大事にする少人数教育〈教養教育〉参画型看護教育(コミットメント能力の育成)患者(市民)が主人公となる保健医療の場づくりのエキスパート〈専門教育〉教育の特色健康と情報の基礎を習得将来の進路に合わせた専門教育へ移行知識やスキルを社会現場で実践診療情報管理士の受験資格認定大学人間健康学部教育の特色いつ頃からだろう、沖縄が長寿の島でなくなったのは。もう一度その頃に戻すには、何が必要なのだろうか、スポーツや看護、最新の情報科学まで駆使した取り組みでその答えを見つけよう。Features of the FacultyPOINT 01人間力の育成自己教育力の育成協働参画力の育成人間健康学部スポーツ健康学科TOPIC「やんばる版プロジェクト健診」沖縄県北部12市町村の「健康医療ビッグデータ」を収集し、発症リスクを高める要因を把握し、同市町村の住民にとって適切な予防策を検討します。人間健康学部看護学科人間健康学部健康情報学科

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