名桜大学 CAMPUS GUIDE 2025
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weetMORETENO06 出身は、島根県沖を北へ60kmほどの島、隠岐。隠岐諸島の島前地域で唯一の高校に通っていました。以前は過疎化から廃校の危機に陥っていた高校でしたが、「教育魅力化」に向けて様々な改革に取り組み、今や年間約200人もの生徒が全国各地から入学する人気校としてメディアにも取り上げられています。高校では、授業の一環として地元の人々と交流を深めるとともに、海外にも目を向けスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定校として、国際的素養を身につける教育を行っています。 この高校時代に、私は海外の文化や言葉への興味と、地域活性化への関心をもつようになりました。英語でコミュニケーションを取ることへの関心は、高校1年生の時に行ったブータンでの体験がきっかけ。英語を会話のツールとして自在に使えるようになりたいと思いました。 沖縄は未知の場所でしたが、南国の気候や自然の豊かさ、地元と同じ島国で海の近くに住むイメージから住んでみたいと思っていて、中でも名桜大学は留学制度が充実していて、海外協定大学との交換留学も盛んと知り、入学を決めました。 大学では語学教育を専攻し、英語について深く学んでいますが、教職科目を履修しているうちに英語科の教員になりたいという気持ちがとても強くなりました。受験勉強向けの英語ではなく、実践的なコミュニケーションツールとしての英語を身につけられるような授業の工夫がしたいとの考えから、自分自身の会話力を高める目的もあって、ますます留学への思いが強くなりました。3年次になると教職課程の講義が増えるので、2年生の時に留学を計画したのですが、残念なことにタイミング悪くコロナ禍の影響で中断していた海外の協定校との交換留学が、いつ再開できるかが不透明な時期でした。それならと、思い切って2年次修了時から1年間休学したのです。その1年間の休学の間に2つの目標を計画しました。ひとつは実践的なツールとしての英語力を鍛えるために半年間英語圏に留学すること。ふたつめは教育による地域活性化を体験するため、地元隠岐に帰り、学習センターでのインターンシップに参加することでした。地元での教育関係のインターンシップ、カナダへの留学を通して教員像を模索。 1年の休学期間、先ずは地元隠岐でのインターンシップに参加しました。高齢化し過疎化が進む隠岐では「大人の島留学」と称して、20才代の若者を中心に島での就労を体験しながら移住も視野に入れて活動するという取り組みを実施しています。私は、自分自身が子どもの頃お世話になった「隠岐國学習センター」で、教育関係の仕事に就き、高校生一人ひとりの状態や状況に応じたカナダへの留学サポートに約半年間取り組みました。 隠岐での半年間のインターンシップの後、いよいよ海外留学へ。英語圏の国として選んだのは、カナダ・バンクーバー。留学生を対象としたカレッジで、英語の教授法について学びました。この留学期間を通じて、英語でコミュニケーションを取ることに臆さなくなったことは一番の収穫です。そして、自分自身の性格もとても楽観的になったような気がします。新しいことに踏み出すことへ躊躇することがなくなり、「できるはずだ」と思えるようになりました。 この1年の経験と、大学での授業や学生生活を通して、自分がめざす教員の姿をより明確にしていきたいと思っています。また、日本の教育のあり方について、しっかりと考えていきたいです。隠岐でのインターンシップ長期留学に挑戦し、視野を広めたいと思い、未知の沖縄に進学しました。LLCのチューターも頑張っています。週3回ほど、授業の空いている時間にLLC(言語学習センター)でチューターとして働いています。課題などの手伝いや検定試験の対策などをこなしながら、コミュニケーションツールとしての英語をどうすれば楽しく学んでもらえるかを模索しています。※LLC(言語学習センター)P.58参照my NAGO life休日は、勉強をしていることが多いですが、良い天気の日には沖縄を満喫できるドライブに出かけます。休みの日にも大学の課題をこなしたり、教員採用試験や検定試験に向けた勉強をしていることが多いですが、天気の良い日には外へ出ることもあります。愛車を運転して出かける古宇利大橋のドライブは最高ですね。夜に満天の星を眺めている時も、沖縄に来てよかったと心から思える瞬間ですね。コミュニケーションツールとしての英語を教えたい、教育で地域活性化に貢献したい…、めざす教員像を模索中です。

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