共生環境学科では、多様な生態系でなりたつ地球生命圏の環境、海洋圏、大気圏が連動する複雑な地球生態システムを現場レベルで理解し、数理的に紐解くことで、人類、生物と自然環境が共生できる生物生産システムと持続可能な社会の実現を目指しています。このため、陸圏・海洋圏・大気圏が複雑に連動する地球生態システムを対象に、ミクロスケールからマクロスケールまでをカバーする基礎サイエンスに根ざした教育・研究を行うとともに、豊かな農村環境を創出するテクノロジーに根ざした教育・研究を行います。コンクリートでできた巨大構造物である「ダム」。山奥にあって、なかなか目にする機会がないダムですが、みなさんはどのようなイメージを持っているでしょうか。洪水から私たちを守ってくれている、水道などの飲み水を貯めていてくれるなど、私たちの生活を守り、支えてくれるポジティブなイメージでしょうか。魚の遡上を難しくしたり、山村の水没で故郷を失う人を作り出したりといったネガティブなイメージでしょうか。様々な人々の思いを受けて造られるダムですが、巨大構造物であるダムが無意味に造られることはありません。必ず、なにか理由や目的があって造られています。「人はなぜダムをつくるのか」という問いを少し考えてみるだけで、治水と水利用のジレンマなど、これまで考えてこなかったようなことに気づきます。ダムの実態を通じて、私たちの当たり前の暮らしを支えている土木の知られざる一面を垣間見ることができます。そして、農学系の学部である生物資源学部でこそ、ダムを学ぶ必要がある真の意味を知ることができるでしょう。社会で求められる力である、情報を積極的に、効率的に、正確に「収集・整理・分析」し、学術的に、正確に、分かりやすく、魅力的に「表現」するスキルを身につけることを目指します。特に、毎週テーマが変わり、1週間の活動成果を仲間に発表することが求められるプレゼンテーション課題の「1分間プレゼンテーション」を半年間やり切ることで、基本的な情報処理能力、さらにはタイムマネージメント、仕事完遂力、コミュニケーション力などのヒューマンスキルを向上させることができます。岡島 賢治 准教授 環境施設工学研究室環境情報学「人はなぜダムをつくるのか」特色ある授業STRONG POINTS 〝共生環境学科のここに注目〞|共生環境学科|Department of Environmental Science and Technology気候変動や異常気象発生などの地球環境の変化は、大気・海洋・土壌・植生・陸水・生態圏と人間活動で構成される地球システムが連動して引き起こされることを学ぶことで、物質やエネルギーが循環する持続可能な環境をデザインするために必要な知識や技術を身につけることができます。地球環境学教育コース食料生産現場におけるシステム工学や情報処理技術を学ぶことで、生物資源の開発・利用及び環境の診断・評価・改善・保全・創造を目的とした自然環境情報の計測や制御、環境改善に関するシステム構築を通した生態調和型スマート生物生産技術を身につけることができます。環境情報システム学教育コース多様な生態系、地域社会、食料生産活動が共生する循環型の農村環境の構築・整備と、持続可能な食料生産環境の実現に向けて、農村・農地・水資源開発・農地保全、自然災害対応などとくに公共に関わる実践的教育を行うことで、農村空間や環境の保全と修復に関わる科学・技術を身につけることができます。農業土木学教育コース学びの特色生物資源学部 共生環境学科41
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