岩手県立大学盛岡短期大学部 入学案内2019
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多文化共生論文章から本質を読み解く力とプレゼンテーション能力を磨く1年次後期の「基礎演習Ⅱ」は、日本語の文章の読解力を高めることから、プレゼンテーション能力を身につけるまでを狙いとしています。前期に履修した「基礎演習Ⅰ」では、日本語による論理的・時事的な資料から様々な問題を発見し、その解決策を探る調査を行い、問題発見と解決へのアプローチの手法を習熟。それを踏まえ、自分の意見を他人に伝え、また、他人の意見を受け止めて、積極的に討論に参加することにより問題に対する視点を深めたり、新たな問題を発見したりするのが、この演習の目的です。授業は少人数のグループに分かれ、各指導教員が選択したテーマに取り組みます。自分の考えを適切な言葉で伝達する力、それをレポートにまとめ上げる力、自分と異なる意見に耳を傾け、さらに建設的な意見を導き出す力など、実社会に出た時に問われる力を磨きます。具体的な事例を取り上げながら多文化共生社会のあり方を考える21世紀は、多文化共生の社会になるだろうといわれています。多文化共生とはどういうことを指しているのか、そして、私たちは何をすべきか。1年次後期の「多文化共生論」では、地域社会の問題としてこれを検討していきます。岩手に限らず日本に在住する外国人が増えている昨今、異文化と触れ合う機会も多くなっています。異文化理解とは、単に言語を理解するだけでなく、生活文化や習慣、ものの考え方などを理解することです。あらゆる文化が共生できる社会をどう築いていけばいいのか、具体的事例を出しながら考えていきます。前半は講義による授業を行い、後半は日本に在住する外国人支援に携わる専門家を講師に招いてのワークショップ、ボランティアなど、体験型学習を通して、実践力を養います。基礎演習Ⅱ17教育・研究クローズアップ!

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