名古屋大学 オープンキャンパス2017 ガイドブック
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5[教 育 学 部 Q & A]① 学部、学科の選択についてQ. 教員養成学部でないとはどういう意味ですか?A.本学部では、主に教育学、心理学を学びます。教員志望の学生もいますが、本学部の主な目的は、教員養成ではなく、大学その他の研究機関で調査研究を行う研究者を養成し、また、臨床心理士、企業の人事担当者、教育サービスを行う企業人、政府の教育行政担当者など、教育学、心理学を学んで社会に貢献できる人材を養成することです。② 大学での授業についてQ. 入学後どのようなスケジュールで勉強するのですか?A.本学部に入学後は、主に最初の2年間で、全学で開講されている教養的な科目を通じて、哲学から社会経済、さらには人間を取り巻く自然世界について、幅広い視野を持つための勉強をします。教育学および心理学は、人間を扱う学問ですから、狭く偏った勉強では不十分です。この最初の2年間に、本学部で開講する授業で、教育学や心理学の基礎的な学修もします。  3年生になると、教育学系3コース、心理学系2コースの計5コースに分かれて、より専門的な学修をします。ですから、2年生の終わりまでは、教育学と心理学に分かれないで、両方の勉強をしますが、それまでにどのようなコースに進んで勉強するのかを考えねばなりません。3年生、4年生で専門的な学修をした後、卒業論文を書き、無事に課程を終えると、学士号が授与されます。  4年生が終わると、就職して社会に出て行く人もいますし、さらに専門的に勉強したければ、大学院に進学します。後述するように臨床心理士になりたいとか、大学で教育研究職につきたいと考えるなら、大学院進学を勧めます。大学院の博士課程前期課程(2年間)の学修により修士号が授与され、さらに博士課程後期課程(3年間)に進学し、博士論文を提出することにより、博士号が授与されます。Q. 日本と世界の教育を比較したいのですが。A.本学部では、専門的な学修を行うために、教育学系3コース、心理学系2コースの計5コースに分かれて学修しますが、教育学系の国際社会文化コースで、比較教育(文化)学が学べます。国際社会文化コース以外にも、諸外国の教育について研究をしている先生方がいますので、広く諸外国の教育について勉強したり、日本と比較検討したりすることができます。Q. 発展途上国の教育開発に携わりたいのですが。A.教育学系の国際社会文化コースに進学すると良いでしょう。さらに教育開発について専門的に学修するには、教育学部の大学院(教育発達科学研究科)や国際開発研究科で学ぶことができます。③ 教員免許、資格等についてQ. 教員免許は取れますか?A.取れます。中学(社会)、高校(地歴、公民)を取ることができます。また、文学部が開講する科目を履修することにより、中学校及び高等学校の国語科及び英語科の教諭の普通免許状を取得するために必要な単位を修得することができます。ただし、本学部の主たる目的は教員養成ではないので、名古屋大学の他の学部と同じように、普通に卒業するために必要な勉強だけでなく、教員免許取得のための勉強が必要になります。Q. 小学校の教員免許は取れますか?A.大学で開講している科目では取れません。別に資格認定試験などに合格すれば取得可能です。Q. 公認心理師や臨床心理士の資格は取れますか?A.大学院(前期課程)で臨床心理学系コースに所属し、必要単位を取得して修了した後、試験に合格すれば臨床心理士の資格を取ることができます。公認心理師については、現在対応を検討中です。育

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