名古屋大学 大学案内 2024
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41 GUIDE TO NAGOYA UNIVERSITY 2024School of SCIENCEwww.sci.nagoya-u.ac.jpVOICE 01 名古屋大学の理学部は、科学を究めたいという学生にとって最高の環境が整っている場だと思います。名大理学部の特色として、各学科への分属は2年次に行われるため、1年次には物理、化学、生物など幅広い分野を、一流の先生方から学ぶことができます。したがって、そこでの学習を通して自分が特に興味・関心のある分野を見つけることができ、非常に良いシステムです。化学科では、2年次に幅広い分野の化学を座学で学び、3年次には毎日化学実験の実習となります。大変なことも多いですが、特に実験では学生同士で助け合い、活発な議論を行うことで充実した学びとなり、化学への理解を深めていくことができています。みなさんも、理学部に入って、充実した学び、大学生活を実現しましょう。VOICE 02 近年、自然科学は、物理や化学、生物、数学などが互いに融合してボーダーレスな広がりを見せています。こうした学際領域を開拓するのに必要な高い専門性と広い俯瞰力の両方を学べるのが、理学部です。私は生命理学科で、ゲノム情報と有機化学的な分析技術を融合させた手法により、植物の成長や環境応答に関わる新しいホルモンを見つけ出す研究をしています。植物の根からの窒素栄養の取り込みが、葉でつくられ根に移行するホルモンによって調節されていることを明らかにした研究は、大学入学センター試験(現、共通テスト)でも題材として紹介され、話題になりました。みなさんも、高校までの学問体系を解き放ち、理学部で知的好奇心の赴くまま自由な発想で自然科学に取り組んでみませんか。理学部 学生から理学部 教員から化学科 4年神頭 優理菜 さんKOZU Yurina出身校: 愛知県立明和高等学校理学部松林 嘉克 教授MATSUBAYASHI Yoshikatsu専門分野:植物分子生理学© Ayako Fujieda理学部School of SCIENCE自然科学のフロンティアへ〜自然界を貫く真理を解き明かす〜 理学とは、研究者の知的好奇心と自由な発想によって、自然界を貫く真理を追求する学問です。名古屋大学理学部では、自然の諸原理を追求する基礎自然科学の推進に向けて、「知の創造:研究」と「知の継承:教育」を重要な使命としています。 自然界には数多くの謎が隠されています。自然界の謎や疑問を解明して行く過程で、試行錯誤を繰り返し、未知の世界を解明して行きます。この自然界の謎を解き明かしたときの興奮と感動が、私たちを理学研究に駆り立てる大きな原動力です。ここ名古屋大学理学部には、研究テーマに自らの発想を駆使して挑み、のびのびと研究が進められる自由な雰囲気が伝統的にあります。研究対象のキーワードは、数学、素粒子、宇宙、地球、物質、生命などで、これらの研究分野で世界をリードする研究が行われています。自然の謎や疑問を知り、知的好奇心を刺激するテーマに向かって研究ができる場所、それが名古屋大学理学部です。理学部

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