新潟大学人文学部 CAMPUS GUIDE 2024
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私は宗教、特にイスラム教に(最近は仏教にも)関心を持ち学んでいます。一口にイスラム教と言っても、様々な分派があり、また聖典の解釈も宗派や個人により異なり、「イスラム教徒だから、この人はこう」なんて型に当てはめることは出来ないのです。同じ本を読んでも、それぞれ抱く読書感想が違うように、聖典を読んだ人の数だけ解釈があり、すべてを型に当てはめることなんてできないのだと実感できるのも宗教を学ぶ面白さであると感じています。宗教学に限らず、人間学ではきっとあなたの中にある、固定的な価値観を壊すような出会いがあるかと思います。日常に溢れる「型」を打ち砕く、刺激を求めるそこの貴方、ぜひ人間学で共に学んでみませんか?私は、ある作品が、いつどこで、どんな人が作って、何をどう表していて、なぜ製作されたのかを勉強しています。そこには当時の文化、歴史、文学、哲学、宗教などの多様な学問が関わってくるのが面白いところです。百聞は一見にしかずですから、テレビの美術特番や入門書(東京美術の『もっと知りたい』シリーズは愛読書です)、実際に美術館に行くのをおすすめします。何かに行き詰ったときに、作品や十人十色な画家の人生が励ましになることもあります。いつもと違う世界が覗きたくなったら、美術に触れてみてください。 好きな人の心の中が読めたらなぁ。なんて思いませんか?心理学は心の中を「読もうとする」学問です。何を考えているのか毎日アンケートを取りましょうか。積極的と控えめのどちらが好きなのか2パターン試して反応を見てみましょうか。今誰が好きなのか確かめるためにクラスメイトの顔写真を並べて提示してみましょうか。結果はネガティブな感情のときに人間関係について考えることが多く、積極性のある人に好意を持つようです。あなたではない他の人の写真に視線が長くいくようですね、脈拍も速くなっていました。この人に特別な感情があるようです。ということは、弱っている時に積極的に仕掛ければ今好きな人よりもあなたのことを見てくれる可能性が高まります。…と、こんな感じに。ここまでで面白そう!と感じていたらあなたはもう心理学の虜です。ぜひ心理学分野へ!08野村 香実 宗教思想史3年鈴木 小雪 芸術学4年両川 彩奈 心理学3年

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