新潟大学 経済科学部 学部案内2024
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国際経済学・応用ミクロ経済学内藤雅一5象とする学問です。経済学は、生産・流通・消費という人間にとって欠かせない活動を対本プログラムでは、経済学の多様な考え方を学び、我々が日々直面する経済問題を分析する能力を養います。また、日本だけでなく、アジアやヨーロッパをはじめとしたグローバル経済の専門的知識も修得することができます。人はインセンティブに反応する。他は注釈に過ぎない。経済学者はこれがどんなときも事実だと考えます。各自治体の資源ごみ回収をインセンティブで考えてみましょう。資源ごみと一般ゴミとは区別して回収されます。資源ごみの中の現金化できるアルミ缶や古紙は、回収場所から無断で持ち去る人がいます。これは窃盗ですが、別の見方では、自発的に無料でゴミを運搬してくれていると言えます。これらの資源ごみの買取業者が存在するため、自発的に無断で回収してまわるのです。ところが税金でこの自発的持ち去りを取り締まり、税金でそれらの資源ごみを回収し、買取業者に売っています。自治動画はこちらから経済学に関する専門知識を体系的に身に付け、社会現象や現代社会を正しく理解、分析する能力を身に付けます。また、ゼミ形式で、現実の社会問題を根源的に考察したり解決策を模索することで、経済学の知識を常に現実の問題と結びつけ、幅広い視野を持って課題解決に取り組める能力を身に付けます。体側の言い分としては、この売上が自治体の財源の一部になり、自発的持ち去りは窃盗であるため、警察に取り締まってもらう。しかし、この売上を得るためのコストは無視されています。自発的に持ち去られたあとのゴミだけを回収すれば、回収量は減少し、費用は下げられますし、警察費用も抑えられます。インセンティブ戦略を使って、自治体の資源ごみ売却を目指すなら、住民税の一部を資源ごみ持ち込みで支払えるようにすればよい。しかし、それよりも、持ち去る人に任せる方が効率的です。資源ごみを自治体が回収する以前は、資源ごみをトイレットペーパーと交換して回る業者が存在していました。この回収業者が消えた理由は、買取価格が回収費用を下回ったからです。■社会の成り立ちを、経済学のアプローチで理解したい人■この変動の時代に、各国経済やグローバル経済を理解したい人■金融論を学んで金融業に進むなど、学んだことを活かした仕事に就きたい人■地域社会や国際社会で活躍する意欲を持っている人プログラムの概要インセンティブの力学び方の特徴こんな人にオススメECONOMIC STUDIESTOPICSINTRODUCTION TO OUR PROGRAMSプログラムの紹介経済学プログラム

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