新潟大学 2024 大学案内
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変化の激しい現代社会では、今発生している問題ばかりでなく、これから発生しようとしている・発生が想定される「半歩先の課題」に対応できる能力が求められています。そのためには、法的素養を中心にしながら、法律学以外の様々な領域の諸問題についても考えていく必要があります。新潟大学法学部では、法的素養を基礎にしつつ、分野・領域横断的観点によって社会問題を公平・公正なルールに照らして解決する能力を涵養します。以上の目的を実現するため、①大学教育開始ステップ、②市民社会のルール学修ステップ、③学修完成ステップ、3つの教育段階を設けています。・1年次第1・第2タームにおいて、転換・導入教育科目として、(ⅰ)大学で学ぶ、(ⅱ)文系学部で学ぶ、(ⅲ)法学部で学ぶ、の3層に必要な基礎的能力の涵養を行います。具体的には、(ⅰ)大学教育を受けるにあたって必要なスキルの涵養=「スタディ・スキルズ」、(ⅱ)人文社会科学を学ぶ上で必要な基礎的な知識の涵養=「人文社会科学入門」、(ⅲ)法学部で学ぶために必要な知識と専門的な学習のための基礎知識の涵養=「リーガル・システム」などの科目が設けられています。「リーガル・システム」は、複数の専門分野の教員がオムニバス形式で講義を行い、次のステップへの案内役も果たします。・1年次第2タームから2年次第3タームにかけて法学の基盤的知識を修得します。具体的には、憲法・民法・刑法の3科目を基幹科目として位置づけ、知識をインプットする「基幹講義科目」と、アウトプットを目的とする「基礎演習科目」をセットで開講することにより、法学の基礎知識・法的思考力の定着を図ります。・2年次第3タームから3年次の間、法学・政治学の様々な専門科目を履修することで、我々が暮らす市民社会の維持・発展のために必要不可欠なルールの基礎を習得します。また、実務家等による講義科目や行政活動の現場で活躍するゲストによる講義科目を開講することにより、将来の進路選択を支援します。・これまでのステップで学んだことを踏まえて、社会で実際に生起している諸課題を認識し、それに対してどのような解決策が考えられるか実践的に考えるという、知識・理論と実践との接合を図ります。具体的には、分野・領域横断問題解決型授業科目を開講し、講義形式のみならずシンポジウムにおけるディスカッションを通じて、理論と現場の協同の営みを体感してもらいます。さらに、法政演習・卒業研究を通じて「ジュニア・リサーチ・ペーパー(卒業論文)」を執筆することで、学修の総仕上げを行います。法曹養成プログラム(法曹コース)(3年/4年)法科大学院(2年)■■■■■■し、法曹を目指す学生をサポートしています。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■大学教育開始ステップ市民社会のルール学修ステップ学修完成ステップFaculty of Law27法的な課題解決能力■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■の■■■■■■■■2021年度は3名の早期卒業者を このコースから輩出しました。2名は東北大学大学院法学研究科に進学をしました。1名は司法試験予備試験に最終合格(この学生は、2022年度に司法試験に合格しました)をしています。2022年度は、中央大学大学院法務研究科、東北大学大学院法学研究科の特別選抜に合格をした2名の学生が、早期卒業により進学しました。また早稲田大学大学院法務研究科、東北大学大学院法学研究科の一般選抜にも合格者を輩出しています。■■■の教■■■■■■■■■ー■■■法学部には、現役の弁護士や司法試験合格者が教員として所属■■■■■■■■■の教■■■■■■■ ■■■■■公正・公平なルールの観点から、「半歩先」の社会問題の解決策を考える

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