新潟大学 2024 大学案内
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歯学科では、従来の「歯」という小領域を中心とした学問の枠組みを見直し、歯学を口腔生命科学ととらえ、これからの歯学界をリードする人材を育成することを目的としています。また、困難な場面に直面した時、自ら問題を解決できる能力をもち、主体的に考えることのできる歯科医師を育てるため、自主性と創造性を重視した実践的教育を行っています。■■■■■■歯学科では5年次から、口腔生命福祉学科は3年次から、新潟大学医歯学総合病院で指導医の下で実際の診療に参加する診療参加型臨床実習を行っています。歯学科の学生は、担当医の1人として実際の患者さんの歯科診療に携わり、知識・技能の習熟をはかるだけでなく、医療人としての態度を身につけます。口腔生命福祉学科の学生は、歯科診療補助、予防処置、保健指導などの歯科衛生士業務を歯科医師・歯科衛生士の指導の下で実践し、業務への理解を深めるとともに、知識・技能・態度を向上させます。いずれの学科の実習も実際の患者さんの協力のもとに成り立っており、恵まれた環境で実地に歯科医療を学ぶことができます。デジタル化・グローバル化などの現代のニーズに対応するため、各種リテラシー教育や外国語教育を拡充するとともに、新たな諸課題に関係者と適切に連携しながら、問題解決をはかっていく能力を育成するため、少人数によるPBLを導入しています。また、効果的な学習のため、専門教育の統合・再編成を行い、密度の高いバランスのとれた講義・実習を行っています。初年次には他学部の学生とともに教養教育に関する授業科目や大学での学習法を学ぶほか、医療現場の体験や歯科治療の第一線に触れる早期臨床実習を実施します。2年次には専門科目として解剖学や生理学など、基礎歯学の講義・実習が開講されます。3・4年次になるとPBLなどを通じて基礎歯学への理解を深めるとともに、臨床歯学の講義・実習を行います。実習は少人数グループ制の丁寧な指導が行われるだけでなく、バーチャルシミュレーションシステムを利用した、より実践的な実習をすることができます。5年次になるとこれまで学んできた知識を統合し、実際の歯科臨床で遭遇するさまざまな疾患を診断・治療するための理論・技能を学びます。5年次の後半から6年次にかけては実際の歯科医療現場で臨床実習を行い、知識・技能だけでなく歯科医療人としての態度も学びます。■■■■■■Faculty of Dentistry59■■■■■■■■■■■■■■■■■■人間性豊かな考える歯科医師の養成を目指す

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