小樽商科大学大学院 ビジネススクール案内 2020
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香田 雅隆さん授業で得た自信は、大きな財産 ビジネスプランニングⅠは、グループ別に、前期で学んだ基本、基礎科目の知識を生かして分析、検討、立案を繰り返すことで、より実現可能性の高い事業計画へと練り上げる科目です。授業では、新しいビジネスの構想や実現への課題解決に関わるトレーニングを繰り返し、同級生からのディスカッサントによるアドバイスで事業の理念やビジネスコンセプトが事業計画を通して整合性が取れているか、抱える強み・弱み・機会・脅威を適切に把握出来ているかなどの気付きや学びが生まれることがOBSの醍醐味です。共同作業で、コンセプトの想定から業界構造分析、マネタイズ方法論など実践的な事業計画書を完成させることが出来た自信は、私の大きな財産です。公益財団法人産業雇用安定センター 北海道事務所 参与(日本航空より出向中:北海道地区総務部付マネジャー)(15期生)現役学生の声③市場の 可能性を 探る④提供する 価値を 見極める⑤コンピタンス の検討事業機会は中・長期的に拡大するか?提供する価値やサービスは明確になっているか?価値やサービスを実現・競争に勝つための要件は? 『ビジネスプランニング』の目的は、新規事業の立上げ・実現プラン(いわゆるビジネスプラン)を企画・立案する能力を身につけることにあります。 ビジネスプランの作成は、自身が身を置く社会や市場のニーズを高い感度で察知し、新規ビジネスに関する着想を得ることから始まります。 しかし、着想が豊かなだけではビジネスは成功しません。ビジネスとして成功させるためには、まず閃いた着想を、想定される競合企業や市場の分析を通じて磨き上げ、 “事業コンセプト※1”を確立することが必要です。そのうえで、種々の経営資源(資金、能力、人材など)の制約などを考慮して、その事業を軌道に乗せるための具体的な行動計画の策定や、ビジネスモデルの中長期的な成長・発展の方向性などについて“練り込む※2”必要があります。 『ビジネスプランニング』「Ⅰ」ではビジネスプランの大まかな立案手順を理解し、「Ⅱ」ではより実践性と実現可能性の高いビジネスプラン(例えば皆さんの会社の新規事業等)を立案します。※1-事業コンセプト:「誰に」、「何を」、「どのように」といったビジネスの骨子を指します。※2-練り込み:「市場の真のニーズ」「提供する商品の価値」 「競争優位のコンピタンス」「競合との差別化を実現するための仕組み」などについて、スパイラルアップしながら検討を繰り返し、精度を高めることを意味します。⑨リスク・ファクターを把握する⑧バランスのとれた成長シナリオを描く⑦事業の成長性を見極める⑥差別化を実現できるビジネスモデルを立案する①事業コンセプトを構想する②事業ドメインを定義する事業に内在するリスクの把握とリスク・ヘッジの発想無理のないバランスのとれた成長シナリオとなっているか?経営理念・ビジョンに照らして、高い成長性を確保することができるか?他社との取引に基づくビジネスモデルと、社内の業務プロセスに基づくビジネスモデルを検討する「誰に(ターゲット顧客に)」「何を(価値)」「どのような方法」で提供するのか?顧客、市場、技術、業務に関して、独自の領域はあるか?社会や市場のニーズを察知し、コンセプトを固め、新たな価値を提供する事業計画に練り上げるビジネスプランニングBusiness planning13

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