小樽商科大学 大学案内2020
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61 みなさんが住んでいる社会は大きな変化を遂げつつあります。 急激に発展したグローバル化・デジタル化は、どんなに遠く離れていても、様々な情報を瞬時に集め、人々を結びつけています。ネットを通じた日々の会話、消費活動、経済活動は、膨大なデータとして蓄積され、 人工知能(AI)がそのデータを分析して物事を判断・予測する時代が 到来しています。人工知能は人間が担ってきた多くの仕事を奪うだろうと言われています。他方で新しいビジネスを次々と誕生させていることも 確かです。 このような時代を先導するのは新しい知識・技術・考え方です。未来を生き抜くためには、新しい知識・技術・考え方を学び、変化に対応できる能力を養うことが必要です。 人々の働き方にも変化の兆しがみられます。大学卒業時に一斉に採用され、一つの職場で定年まで働き続けるという従来の慣行は崩れつつあります。これからは、時間に制約されることなく、あるいは限られた時間で、仕事を成し遂げることが求められます。より良い環境、能力の向上を求めて職場を変えること、年をとっても働き続けることは、すでに共通の認識になっています。  変化の激しい時代に大学で学ぶことは重要な意味をもっています。 大学はみなさんに生きる力を与えることのできるところです。大学に 入ったら、多くのことを学んでください。社会に出れば、学ぶことの大切さを実感します。学びは、大学時代で終わるわけではありません。変化に 対応するということは、学び続ける意欲を失わないことでもあります。 小樽商科大学は、100年以上の実学教育の伝統をもつ大学です。われわれが目指す「実学」教育は、幅広い知識と深い専門知識を兼ね備え、それらを用いて社会の様々な課題に取り組み、解決策を考える意欲・能力を持つ人材(T型人材)、いいかえれば変化に対応できる人材を育てることにあります。 2016年度からは、グローバルな視野のもとに、地域や国の視点から考え行動できる「グローカル人材」の育成を新たに掲げ、グローカルマネジメント副専攻プログラム、グローカルコース、合格後1年間の入学猶予を受けて海外留学するギャップイヤープログラムなどの新しいカリキュラムを用意し、みなさんをお待ちしています。 小樽商科大学は、経済的な理由で大学進学や就学が困難な人のために、様々な支援を行っています。半額の授業料で働きながら学べる夜間主コースの設置、授業料免除、返還不要の給付型奨学金・奨励金、留学のための給付型奨励金などです。 小樽商科大学は、志ある人の夢を叶える大学です。学ぶこと・学び続けることの大切さを知ろう小樽商科大学長 和田 健夫

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