宮城教育大学 大学案内 2024
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□修了生からのメッセージ教科を“探究”する□在学院生からのメッセージ教職大学院 私は、学部時代の教育実習とボランティア活動の経験を通して、教員となる決意を固めました。しかし、現場に出たと同時に教科指導のみならず、教育相談や学級経営をはじめとする様々な資質・能力が求められることも実感しました。そこで、教職大学院における高度な講義で知見を広げるとともに、魅力ある実習を通して実践力を高めたいと考え、入学を志望しました。 教職大学院の魅力は大きく二点あります。 一つ目は、理論と実践の往還ができる点です。「理論と実践の往還」がテーマとして掲げられた教職大学院では、高度な講義と実習の機会が用意されています。理論の学修では、現場で求められる5領域の理論を基盤に、複数の担当教員から深く学ぶことができます。また、実践の学修では、附属学校園や実習拠点校において、研究テーマに即した授業実践、研究授業の参観、学級経営の見学等で教育現場を肌で感じることができます。このように、高度な講義と実習の機会が得られるのが教職大学院のカリキュラムの魅力です。 二つ目は、仲間と学び合える点です。教職大学院には様々な大学からの進学者がいるため、校種・専攻を越えた仲間と共に学び合うことができます。さらに、学部卒のストレートマスターだけでなく、現場から来られた現職教員と同期になります。同じ講義やゼミで交流したり、自主的に現場での貴重なお話を聞いたりすることを通して、教員への志を新たにすることもできます。教員から学生の一方向でなく、学生同士で双方向に学び合えるのが教職大学院の環境の魅力です。 皆さんが有意義な大学院生活を送れますよう心から願っています。 私は宮城教育大学入学時から高等学校の理科教員を目指していました。学部生の頃は、親身になってご教授くださる先生方に囲まれながら自然科学を学ぶことができました。しかし、教員として自然科学の興味深さを生徒に伝えるためには、理科の専門的知識を深めることだけではなく、授業実践力および教材研究力を向上させることが必要であると考え、宮城教育大学教職大学院へ進学しました。 教職大学院では、各分野の専門的知識・知見を持つ先生方から自身の研究に対する指導・助言を受けることができます。私は高等学校理科のプログラミング導入に向けた教材開発や、生徒の批判的思考力の育成を目指す実践研究を行っておりました。これらの研究を進めるにあたっては、理科の先生方だけではなく算数・数学科や技術科の先生からもご指導・ご助言をいただきました。また、実習における授業実践では学校教育創造・研修校の先生方からより実践的なご指導をいただき、“トライアル・アンド・エラー”の中で改善点を明らかにすることができました。このように、多角的な指導を受けることによって教科の専門性や授業力を磨きながら自身の研究を深めることができます。 宮城教育大学教職大学院は令和3年度から新たなスタートを切りました。この教職大学院にはこれまで設置されていた修士課程と同等に、教科の専門性を高めることのできる環境が整っています。皆さんが教職大学院での学びを通して、かけがえのない教員として活躍されることを願っています。31□教科探究プログラム 各教科の背景となる学問知識を踏まえて「教科内容学」の研究方法を習得し、高度な教材研究力と教材開発力を身につけるとともに、子どもの認識や発達の実態に即して、授業を不断に改善していくことのできる教科指導力を高めることを目的とします。□特別支援・子ども支援プログラム 変化が激しい社会で学習や発達に困難を抱える子どもに対応するために、特別な教育ニーズのある子どものケーススタディによる発達・学習支援法の開発を行う力や、ICTを駆使した教育を開発しながら子どもを支援していく力を身につけるために、子ども理解・支援に関する実践的な資質能力を養うことを目的とします。□学校課題解決マネジメントプログラム 学校という組織をマネジメントしていく「学校を支える力」として、地域の教育ニーズを踏まえつつ学校が直面している課題を発見し、教職員間で共有し、協働して解決できるマネジメント力を身につけるため、学校や地域の抱える教育課題について具体的に探究していきます。※専門高度化探究科目において、多様な選択科目の中から各履修プログラムの特色に応じた 授業科目を選択東北福祉大学 出身教職大学院2年(ストレートマスター学生)令和4年度修了生(ストレートマスター学生)宮城県仙台東高等学校 教諭平間 皓士 さん能代谷 賢治 さん主体的・対話的で深い学びを促進する学習環境 学生と教員を結びつける共用スペースや、教室を模した授業開発スペースなど、学生の学び合い、力を高め合う環境を整備。魅力■れる多彩なプログラムより高度な専門性と教育の発展に貢献できる人材を育む教職大学院の魅力

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