宮城教育大学 大学案内 2024
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各専攻の紹介7 「音楽」・「美術(図画工作)」・「保健体育(体育)」・「技術」・「家庭科」という芸術体育・生活系の教科に関して、初等教育教員の養成と中等教育教員の養成とを統合した専攻です。 宮城県をはじめとした東北地方全体における教員採用状況に対処していくために「小中履修型」と「中等連携履修型」を設けることにより、複数の免許状を取得することを基本としたカリキュラムになっています。「小中履修型」では、中学校における芸術体育・生活系の教科の免許状の取得に加えて、小学校教諭の免許状も併せて取得します。また「中等連携履修型」では、中学校における芸術体育・生活系の教科の免許状の取得に加えて、中学校における他教科の免許状(国語、外国語、数学のいずれか)も併せて取得するカリキュラムになっています。 近年、学校教育現場において需要の高まってきている、特別な配慮を要する児童生徒への指導に対応できる教員を養成する専攻です。特別支援教育のエキスパートとして特別支援学校に勤務して活躍する教員のほか、一般の学校において特別支援教育の指導的な役割を担う教員を養成します。 4つのコースに分かれて、それぞれの障害種に応じた専門的な知見及びそれを実際の教育活動に結び付けていくことのできる、実践的指導力を有する教員を養成します。また、それぞれのコースにおいて「小履修型」と「中履修型」を設けることによって、特別支援学校の小学部、中学部、高等部における教員養成を網羅することを目指しています。入学試験では専攻全体で一括選抜し、2年次より、それぞれのコースに配属されます。 宮城教育大学へ入学を希望する高校生他の皆様へ。芸術体育・生活系教育専攻は、音楽教育、美術教育、保健体育教育、技術教育、家庭科教育の実技系教科で構成され、音美体の3教科は入試で実技試験が課せられています。専攻の主な特徴は、各々の教科において、様々な授業(講義、演習、実技、実験・実習など)の他、先端的な教育実践を取り入れ、将来、教員になるための指導力を、体で身につけることを重視し、段階的な学びを通してスキルを習得していく点にあります。さらに伝統的に、学生間あるいは、教育実習を通して生徒達との協調性、コミュニケーション力を身につける学習環境が整っています。比較的ゆったりとした学生数で、教員の学生ひとりひとりに対する距離が近く、きめ細かい指導を通して、各々人間力及び個性を伸ばすことを目標としています。そして互いに感性を高め合い、創造力あふれる思いやりのある人材の育成を目指しています。きっと4年間を通して、成長していく自分の姿を見つけることができるでしょう。 本学は、特別支援学校5領域(視覚・聴覚・知的・肢体不自由・病弱虚弱)の教員免許状を全て取得可能な、全国でも数少ない大学です。これに加え、発達障害等の通常学級における特別な教育的ニーズのある子どもたちを指導・支援するための専門性を身に付けるカリキュラムも充実しています。障害の有無に関わらず、一人一人の特別な教育的ニーズに応えるための特別支援教育は、いわば「オーダーメイド」の教育であり、「教育の原点」とも言われています。学習上・学校生活上にさまざまな制限のある子どもたちの可能性を、最大限に引き出し、伸ばしていくための理論や実践を深く学んでいきます。 特別支援教育では、子ども一人一人の学びや育ちの実態・特性を適切に見立て、指導に必要な教材・教具や支援の方法を自分で創り出すことも必要になります。「手作り」の教育を自らの創意工夫で積み重ねていく、そんなチャレンジ精神に■れたみなさんを待っています。芸術体育・生活系教育専攻長 虎尾 裕 教授特別支援教育専攻長 植木田 潤 教授芸術体育・生活系教育専攻特別支援教育専攻

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