SAIDAI CONCIERGE vol.28
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Special Feature: Saitama University's study abroad program井原国際企画室長のインタビューでは、埼玉大学が、様々な留学制度でグローバルに活躍したい学生の後押しをしていることがお分かりいただけたと思います。では、実際に留学をした学生たちは、どのようなことを学び、どのようなことを得られたと考えているのでしょうか? 留学経験者、あるいは留学中の学生に語ってもらいました。学生が設計した留学プランに返金不要の奨学金を支給トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラムTobitate! (Leap for Tomorrow) Study Abroad Initiative半年または1年の留学生受入制度(STEPS)埼玉大学短期留学プログラムShort-term Exchange Program of Saitama University滞在した村の住民と。村では一緒に農作業などをして過ごしたという埼玉大学の日本語クラスのクラスメイトと 「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」の奨学金を利用して、ブータン王国の農村の貧困問題の解消などに取り組むタラヤナ財団で1年間、インターンシップを経験してきました。異文化に対する興味と貧困地域の現状をこの目で確かめたいという気持ちがあり、このプランを立案しましたが、留学先にブータン王国を選んだのは「心の幸福」と「経済成長」を両立させようという国づくりに高校時代から興味があったからです。 現地では、財団本部から農村に派遣される駐在員の活動を報告書にまとめる業務に従事。駐在員とともに各地の農村に2週間〜1月間滞在し、その活動を記録するのです。 貧困地帯の状況については、本や資料を読んで理解しているつもりでしたが、やはり実際に目の当たりにするとショックでした。2、3日水が出ないのは当たり前ですし、その他にも理不尽なことが多々起こる——。そのような中で自分も村の人たちと一緒に生活することで厳しい現実を実感しました。この経験を振り返ると、これまで知らなかった世界を知り、視野が広がったことで、引き出しが増えた気がします。何か課題に直面した際にも、焦らず冷静に対応できるようになりましたね。 高校時代に日本のアニメや漫画が好きになったのがきっかけで、日本文化に興味を持ち、大学でも日本語を学んでいます。留学しようと思ったのは、やはり日本語を学ぶためには、日本で生の言葉に触れる必要があると感じたからです。こちらの生活は、大学での講義以外にも、日本文化に触れる機会が多く、本当に楽しく充実しています。こちらでアニメや漫画だけでなく、日本文学や寺院などの文化財にも触れ、その素晴らしさに気付くことができました。埼玉大学でのカリキュラムは、日本語の講義が中心ですが、日本の歴史や美術をテーマにした講義も履修しています。 またソフトボールサークルにも参加していますが、サークルの仲間との交流は、楽しいだけでなく、日本語の勉強にもなる良い機会です。また異文化の中で過ごす毎日は、確実に自分を成長させてくれています。 将来の目標は日本で働くこと。そのためにネイティブスピーカー並みの会話ができるようになりたいです。留学期間はあと半年残っていますので、この機会に日本語のスキルをできるだけ向上させたいですね。先生方が皆優しく、環境も良い埼玉大学で学べることは本当に幸せだと感じています。留学は目的ではなく、やりたいことを実現する方法大好きな日本文化を埼玉で学ぶ2016年4月から1年間ブータン王国に留学2018年4月から埼玉大学に留学中経済学部経済学科4年生本間菜摘さん新潟県立村上中等教育学校出身国際本部STEPS生トリノ大学人文学部アジア言語・文化学科日本語専攻3年生レラ マリアさんV.アルフィエーリ文系高等学校出身留学で学べることはたくさんあるんだね4SAIDAI CONCIERGE4SAIDAI CONCIERGE

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