SAIDAI CONCIERGE vol.27
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高橋 拓子(たかはし ひろこ)さん埼玉大学大学院理工学研究科助教東京都立竹早高等学校出身2004年 岡山大学理学部生物学科卒業2010年 岡山大学自然科学究科博士課程修了2010年 フランス国立科学センター 生物物理化学研究所博士研究員2015年より現職 現在、埼玉大学理工学研究科で、微細藻類や植物を使い「環境変化に応答した光合成の制御メカニズム」を解明する研究を行っています。光合成は、酸素を作り出し化石燃料や農作物にも関係するため、我々の暮らしと密接なつながりがあります。光合成研究を発展させることで、収量の多い農作物や藻類を原料にした燃料生産への応用が期待できます。 どのような研究でも同じだと思いますが、自分で立てた仮説が実験によって証明された時の喜びは何物にも変えがたいものです。そして、大学は基礎研究に専念できる研究機関。未知の現象を探求するという視点で、研究に携われることがこの仕事の最大の魅 埼玉大学をはじめとする複数の大学で非常勤講師として、ドイツ語やデザイン史を教えながら、19~20世紀のオーストリアを中心としたドイツ語圏の近代デザイン史の研究をしています。なお、現在取り組んでいるテーマは、第一次世界大戦頃のオーストリアの女性デザイナーの役割についてです。 私の専門は、デザイン史ですが、デザインというのはすべて生活につながっているものです。それ故、デザインの背景にどのような思想があるかということを考えることで、現在の生活に対して新しい視点が持てる―そのようなところがこの研究の醍醐味です。力ですね。また、年長の教授から若い学生さんまで、世代を超えた者同士で議論しながら研究を進められる点も大学の魅力です。 理系の研究室というと24時間年中無休というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、多くの研究者は、計画的に研究を進め、オンとオフを区別することで、研究活動とプライベートのいずれも充実させています。 私は大学院の修士課程中に2年間オーストリアに留学をして、通常は2年のところを4年かけて修了しましたし、博士課程では2年間休学して、学外で働いた経験もあります。 研究者としては、どちらかというと、回り道をしてきましたが、このような経験は、自分の視野を広げることができ、現在、研究を行う上でも大いに役立っていると思います。大学研究者(自然科学系)大学研究者(人文科学系)角山 朋子(かくやま ともこ)さんデザイン史研究者、獨協大学、埼玉大学など非常勤講師神奈川県立横須賀高校出身2006年 横浜市立大学国際文化学部 欧米文化学科卒業2016年 埼玉大学大学院文化科学研究科 博士課程修了埼玉大学で活躍する女性と社会で活躍する女子卒業生たちみんなかっこいいね!社会で活躍する女子卒業生たちかっこいいね!いまや女性が活躍できるフィールドは様々。ここでは埼玉大学内で生き生きと研究や仕事に従事する女性や、社会で活躍する卒業生達―。それぞれの仕事の魅力や現在の仕事に就くまでの歩みなどを紹介します。埼玉大学は女性の活躍を応援します!Special Feature巻頭特集3SAIDAI CONCIERGE

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