埼玉大学 教養学部 2018
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何を学ぶのか東アジア諸国の相互理解の未来像をみすえつつ、それぞれの国の言語、思想、文学、芸術などの文化的諸事象、ならびに各国間の文化交流の歴史について学びます。加えて、こうした知識に基づき、相互の友好発展を率先してなしうるような能力と人間性とを養います。そのために、本専修課程には二つの専攻が設けられています。どのように学ぶのか概説、研究法といった授業科目で研究の基礎を学び、特殊講義、演習などで確かな専門性を身につけ、各自のテーマに基づいて、研究の成果を卒業論文に結実させることが可能です。また、教室での授業以外にも、学外の研究施設を訪れたり、研究指導、ディスカッションの機会を設けたりと、様々な試みを行っています。■ 東アジアの「関係」隣国である中国、そして韓国の側から見て、太陽の上る国、日本という国名が成立したことから想像されるように、歴史上、最も交流が盛んであった両国とは、今後もそうあり続けることでしょう。隣国の文化を学ぶことは、他者として隣国を理解する第一歩であり、自国の理解をより豊かにすることでもあります。古代日本のグローバル化が両国とともに進められたように、これからのグローバル化においても、両国との関係の重要性は衰えません。関心を持つ、知る、理解する、そして協力、協働する。そのためのファースト・ステージがここにあります。■ 東アジアにアクセスまず言語、文化、歴史、思想を知るところから始めましょう。自由な旅行者のように、そして一つ一つ自分の足で確かめながら歩む探検家のように、中国、韓国の過去を、現在を学びながら、東アジアの未来を描いてみませんか。両国との関係について、不幸なニュースが伝えられることも、隣国ゆえにしばしばですが、その事実から目を背けることなく、草の根からの相互理解を深めてゆくために、本専攻では、両国の言語、文化、歴史、思想を学び、東アジアの過去、現在、未来にわたる広範な問題、様々な事柄に対応できる能力を修得します。■ 「日本」とは?「文化」とは?「日本」も「文化」も、決して自明のものではありません。現在の私達が、ごく自然に「日本」的だと考える文化的諸事象の多くが、東アジア諸国をはじめとする諸外国の文化に、もしくはそうした国民国家のフレームでは区切れない文化圏の拡がりに、すなわちそれらと「日本」文化との関係性のなかに、その起源を持ちます。また、その「文化」についても、言語、思想、文学、芸術、風俗、宗教、社会制度など、様々な側面があります。日本文化の研究は、かく広範な諸領域をみわたしつつ、かつそれらが総体として「日本文化」と表象されるようになった歴史的経緯をもふまえつつ、なされねばなりません。■ 「言語」「文学」「芸術」を一体的に日本文化専攻においては、このように多様な「日本文化」の中から、「言語」「文学」「芸術」という三つの分野を柱としつつ、他の様々な分野との学問的連関をみすえた教育をめざしています。ことに、同じ専修課程に属する東アジア文化専攻とは、カリキュラムにおいて密接なかかわりを設けています。また、各自の関心の拡がりに従い、専攻、専修課程の枠を越えた授業の履修も可能です。川野 靖子(日本語学)  ジリア・ザラ-パップ(アジア・太平洋地域の現代メディア)  杉浦 晋(日本近現代文学)  武井 和人(古典和歌、古典籍学)  トーヴェ・ビュールク(日本近世文学・演劇)  カール・フライデー(日本古代・中世史)  劉志偉(日本語教育学、日本語文法研究)  権 純哲(韓国思想史、儒学思想、東アジア近代学術思想)  牧 陽一(中国近現代文学・芸術)日本文化専攻 「言語」「文学」「芸術」、そして様々な「日本文化」を考える東アジア文化専攻 日本と深い関わりのある東アジアの様々な文化、問題について考える17

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