埼玉大学 教養学部 2018
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遠い国で作られた服を当たり前のように着ている日常からも分かるように、今の人間の生活は多かれ少なかれ国境を超えたネットワークに組み込まれています。しかしこのような現実が、明るい未来に通じる可能性だけでなく、さまざまな問題を抱えていると何となく感じている人も少なくないでしょう。  教養学部では、グローバル化が進む世界が直面する社会的・政治的な変動や問題と同時に、その背景にある歴史や思想、地域ごとの文化の特色などについて学ぶことによって、グローバル社会のなかで生きるための知恵を立体的に身につけることができます。次のような力を身につけていくことが、本学部の「グローバル人材育成」の目標です。教養学部が育てるグローバル人材教養学部が考える「グローバル人材」とは?異文化と直接向き合いながら思考力や発信力を鍛えるうえで、海外留学は重要な選択肢です。それは、異文化についての知識と経験だけでなく、将来のキャリアにつながる積極性などももたらしてくれます。埼玉大学では教養学部を中心に、海外の各地域の大学とのネットワークを作ってきました。現在では、留学先の大学における授業料なしに協定校へ留学できるようになっています。また、半年や1年という長期の留学をはさんでも、4年間で卒業できる仕組みを整えています。現在では、毎年20名前後の学生がさまざまな地域に留学するようになりました。(海外の大学ごとの留学者数については、下の表をご覧ください)ゆたかな協定校のネットワーク―海外留学の充実教養学部では、より仕事の現場に密着したかたちでグローバル化する社会を体験し、将来の職業選択を考えるための手段として、海外の公的機関や企業におけるさまざまなインターンシップの機会を提供しています。その一例として、北京師範大学日本語学部での教育実習をご紹介しましょう。1923年に中国初の師範大学として設立されたこの大学は、教員養成や教育学研究でトップレベルの実績をあげています。教養学部は2009年以降毎年、日本語教師の育成に力を入れているこの大学の日本語学部から、2週間にわたる日本語教育実習の機会を提供していただいています。参加した学生たちは、まず日本語教育の最前線でどのような授業が行われているかに触れ、それをふまえて授業計画を立て、教材を準備し、45分間の授業を自分で実際に行います。さまざまな壁に突き当たりながらも、先生方や仲間の助言を受けつつ、実際に日本語を教えてみるという経験は、参加者にとって大変貴重なものになっています。また同世代の現地の学生と交流する機会も多く、異文化交流の実践という意味でも充実したインターンシップです。キャリアを意識しながら異文化に触れる―海外インターンシップ大 学 名国・地域カナダアメリカ英国中国韓国タイ2012~2016年アーカンソー州立大学 ミドルテネシー州立大学ネブラスカ大学ボーリング・グリーン州立大学ニューハンプシャー大学ワイオミング大学イリノイ大学スプリングフィールド校  マサチューセッツ大学 ボストン校セントラルフロリダ大学西オレゴン大学ローレンシアン大学マンチェスター大学エスリンゲン工科大学ミュンヘン大学ブランデンブルク工科大学(コトブス工科大学)ハンブルク大学ブランデンブルク工科大学パリ第7大学リール政治学院トリノ大学トゥエンテ大学HZ応用化学大学バルセロナ自治大学リンショーピン大学ポーランド日本情報工科大学シドニー工科大学グリフィス大学モナシュ大学中国人民大学高麗大学東国大学台南大学タマサート大学チュラーロンコーン大学ガジャマダ大学コロンボ大学カザン連邦大学合計オーストラリアスウェーデンフランスイタリアオランダスペインドイツ台湾インドネシアスリランカロシアポーランド181387554211647541121621331322591151212145異文化コミュニケーション・ツールとしての語学力2グローバルとローカル双方の視点から問題に取り組み、解決する力3グローバル化が進む社会で活躍するためのキャリア形成スキル4多様な文化と価値観を理解し、尊重する力118

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