埼玉大学 工学部 2018
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Department of Applied Chemistry12Department of Applied Chemistry卒業生からのメッセージ線に反応する機能性色素材料の開発を進めています。また、材料を製造するプロセス工学に対して数値シミュレーションを利用した研究も行っています。 無機材料化学・触媒化学分野   結晶構造制御による熱的高機能セラミックスの研究開発、分子構造を活用した非酸化物セラミックスのソフト化学合成、電気化学に基づいた機能性電極材料の研究開発、独自の触媒調製技術を駆使した、水素エネルギーシステムや省エネルギー化学プロセスを構築するための新しい高機能触媒、ハライドクラスターを用いた固体酸触媒等の研究開発を行っています。これらの材料はクリーンエネルギー、ケミカルリサイクル、環境浄化などの分野への応用が期待されます。分析化学・物理化学分野  物質の量や濃度の測定だけではなく、物性や分離反応場の状態を解明することを目的とし、分離場と化学反応の組み合わせによる新規計測技術の構築を行っています。具体的には、分離分析法を用いる金属イオンの超高感度検出や金属錯体のダイナミクスなどを研究しています。また、見えなかったものを見えるようにする新しい非線形レーザー分光法を開発し、化学の色々な分野において重要な界面の分子の構造とダイナミクスを明らかにしようとしています。生物化学分野 有機・無機化学や分子生物学に基づいて、化学・バイオセンサ、医薬、人工タンパク質など、化学とバイオの境界領域の研究を行っています。具体的には、分子認識能をもつ糖鎖・ペプチドを利用した斬新な生体機能分子の開発、超分子系化合物の合成、新規分子素子の探求並びにその機能評価、実験室内進化を通した生体高分子による新たな抗体・酵素・センサーデザインなどを行っています。環境化学分野 様々な環境問題を化学的な視点で解決すべく研究開発を行っています。具体的には、環境中有害化学物質の挙動解明、PM2.5に代表される粒子状物質の計測と制御、汚染物質の無害化処理、バイオマス資源の利用とクリーン燃料化など、人が関わる環境の持続性と快適性の向上に貢献しています。 さらに研究活動を行いたい卒業生のために、大学院理工学研究科(修士課程)が設置されています。最近は、学部学生の半数以上が修士課程へ進学しています。また、自分の研究を突き詰めたい学生のために、博士後期課程(博士課程)も設置されており、研究者としての道も開けています。卒業生は、各種製造業をはじめとするあらゆる産業分野で活躍しています。また、毒劇物取扱責任者の資格(無試験)や危険物取扱者(甲種)の受験資格を得ることができます。▲不斉配位子となる光学活性アミノアルコールの分離精製 私は高校で有機化学に興味を持ち、入学してすぐに有機化学について学ぶことができる応用化学科を志望しました。応用化学科でする学問は高校生のときに考えていたそれよりもはるかに幅広く、多岐に渡っています。「化学」と一口に言っても分野は様々です。日々の講義や 2 年次前期から始まる学生実験を通じて、一つの学科内でありながら、学生個々が進むベクトルは違っていい、私たちには多くの可能性が秘められているのだということが感じられました。先生方はもちろん、学科の先輩方から刺激を受けることも沢山あり、背中を見て、自分もこうなりたい、といった未来像をより具体的に考えることができます。私は今、プロセス工学研究室に属しています。これは、高校では触れられなかった分野です。大学で講義を受け、より深く学びたいと思い、志望しました。大学生活で学ぶことは沢山あります。皆さんにも、自分の興味の赴くままに学問に取り組んでほしいです。 私が埼玉大学の応用化学科への進学を志望した理由は、「化学が好きだから」といった漠然とした理由からでした。しかし、大学での専門的な講義や大学院での研究活動を通じて、未知なる領域を追求する化学の「面白さ」を実感し、将来は自分にしかできない「新しいモノ」を作り出したいと考えるようになりました。現在の職場では、シャンプーや洗浄剤といった日用品の香りの開発を行っております。しかし、香りの分野は未だ研究が十分為されていない分野であり、どうやったらお客様に満足頂ける香りが創れるのか、日々研究しております。研究では、既存の考えにとらわれない新しい発想が求められます。そのためには、日々の研究データや新しい情報に常に向き合い、広い視野で物事を考える必要があります。大学での先生方の指導や研究活動で培った研究力がその礎となっております。皆さんも、大学では新しい分野へ挑戦することを恐れず、将来への礎を築いて下さい。平成23年度 大学院博士前期課程応用化学コース修了山川  健花王株式会社卒業したら

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