埼玉大学 工学部 2018
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Department of Civil and Environmental Engineering14Department of Civil and Environmental Engineeringい理解と技術者倫理を身に付けることもできます。 さらに、本学科のカリキュラムは、日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定も受けています。したがって、本学科を卒業すれば、国家資格である技術士の第1次試験が免除されます。また、指定科目を規定の単位数以上修得して卒業すれば、所定の実務経験年数で一級建築士試験および二級・木造建築士試験の受験資格を得ることもできます。 研究や講義は、地盤・地圏、地震・防災、構造・材料、水理・環境、交通・計画の5つのグループで協力しあって進められています。 地盤・地圏グループは、自然や人間活動などあらゆるものの基盤となる大地について、地盤防災、地盤環境、地圏システムに関する研究をしています。 地震・防災グループは、地震工学・防災工学・信頼性工学などに関する様々な問題を研究しています。 構造・材料グループは、構造物の設計・解析から維持管理までをカバーする幅広い分野です。 水理・環境グループは、地球環境問題に建設工学の立場からアプローチし、環境保全技術の開発をめざしています。 交通・計画グループは、地域・都市計画、交通計画、建設プロジェクトなどの調査・計画・設計をカバーする分野の研究を進めています。また特任教員3名を中心に、建築分野の教育も行っています。 以上5つの研究分野に応じて研究室に分かれ、独自のテーマに即して調査、実験、解析などを併用して最先端の研究活動を行うとともに、21世紀の社会を切り開く研究者の育成も行っています。 卒業後の進路は多方面にわたっています。より深くまた広く学ぶために大学院に進学する学生も多くいます。国家公務員や地方公務員になって国や地方自治体(都道府県・市区町村)の公共事業行政の企画推進を担う人もいれば、建設会社で、設計、施工、技術開発に携わっている人、コンサルタントや設計事務所で調査や計画あるいは解析・設計を担当しながら創造性を発揮している卒業生もいます。また、海外でのプロジェクトに参画しているダイナミックな卒業生もいます。環境社会デザイン学科での研究卒業したら▲河川における生態学的調査▲ 都市空間の多様な活用方法を検討  道路空間を利用したオープンカフェ社会実験卒業生からのメッセージ 私は土木・建築の分野について漠然とした興味を持ち、建設工学科に入学しました。この学科の魅力の一つは、土木・建築の分野を両方学べるところです。この学科では、土木系の科目をメインに、建築系の科目も開講されており、指定科目を規定の単位数以上修得して卒業すれば、所定の実務経験年数で1級建築士の受験資格も取得できます。両者は区別されることが多いですが、授業で学んでいくにつれて、一体として考える大切さに気付きました。また、1、2年次は幅広く学習し、3年次以降分野ごとのグループに分かれた研究を行います。これによって、私のように具体的にやりたいことが決まっていなかった人でも、学びながら徐々に模索していくことができます。勉強や進路で悩んだ時には先生や友達に相談し、進んでいけるところも魅力です。 私は埼玉大学・大学院で学んだ後、建設コンサルタント会社に入社しました。入社後7年間は日本国内で河川整備や水質管理に関する調査や計画策定の仕事に従事し、その後、海外事業を行う部署に異動しました。現在はインドネシアで日本政府が支援する河川整備プロジェクトに従事しています。地震、洪水等の自然災害が多い日本は、世界で高く評価される防災技術(=災害に強い社会基盤を構築・維持する技術)を有しています。私のプロジェクトでは、洪水対策を中心とした日本の防災技術をインドネシアの社会・文化にうまく適合させながら、安全な都市づくりを推進しています。 河川整備の仕事では、河川工学、地盤工学、橋梁工学、都市計画、経済分析、建築、環境やジェンダーへの配慮、教育など多くの専門家との協働が不可欠です。建設工学科(現 環境社会デザイン学科)の幅広い授業科目を通じて得た知識は、様々な分野の専門家と議論をする上で有益なものとなっています。さらに、研究活動においては多くの留学生と時間を共にしましたが、その経験は今実践している「外国人と一緒に仕事をすること」に非常に近いものでした。ぜひ、大学では多くの専門的知識を学び、様々な人とのコミュニケーションを経験して、世界で活躍する技術者を目指してもらいたいと思います。平成15年度 大学院博士前期課程環境社会基盤国際コース修了渡辺  肇八千代エンジニヤリング株式会社

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