埼玉大学 工学部 2018
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Engineering for the Next Era埼玉大学工学部長重原 孝臣 埼玉大学工学部では、現代社会が遭遇する諸課題を科学技術の立場から解決し、未来の幸福な社会の構築に貢献できる、世界に羽ばたく科学技術者・研究者の育成を目指しています。新たな価値の創造には三つの観点が重要になります。一つ目は過去から学ぶこと。工学に限らず「古典」すなわち、先人たちの努力によって人類が脈々と築き上げてきた英知の結晶をしっかりと学ぶことが大切です。「古典」を知らずして「創造」はあり得ません。二つ目は透徹した目で未来を見据えること。そのために、世界の最先端で今何が問題とされ、今後何が課題になり、それにどのように取り組もうとしているのかを学ぶことが大切です。これら二つの目標を達成するために、工学部の各学科においては、それぞれの専門分野に関する古典から最先端に至る知識や技術を体系的に学ぶことができる教育カリキュラムを実施しています。大切な観点の三つ目は、目標を達成するために仲間と協深さ広さ相互関連性カリキュラム概要3つの教育原則 「深さ」、「広さ」、「相互関連性」をキーワードとして、埼玉大学工学部は、機械工学・システムデザイン学、電気電子物理工学、情報工学、応用化学、環境社会デザイン学という5つの教育プログラム(学科)を担っています。どのプログラムも学位授与方針に基づき開設される「基盤科目」、「外国語科目」、「専門科目」から構成され、それぞれのプログラム独自の学習・教育目標に沿ってカリキュラムが展開されています。「基盤科目」は、技術者や研究者として活躍するための素養として身につけておくことが望ましい、幅広い基礎的な知識や能力を身につけるための科目です。物事を多面的に考える能力とその素養となる「人文学科目」、「社会科学科目」、「自然科学科目」、「テーマ科目」を履修します。「外国語科目」は、国際的に活躍するために必要な、英語によるコミュニケーション能力を養うための科目です。「専門科目」は、各学科の学習・教育目標に沿って用意されたもので、将来、高度技術者や研究者として活躍していくために必要な科目です。数学、物理、化学、生物など理数系の基礎を学ぶ「理工系基礎教育科目」、学科専門科目に進むための準備にあたる「学科専門基礎科目」、専門分野を体系的に学ぶ「学科専門科目」、専門分野に関係する周辺分野を幅広く学ぶ「学際専門科目」を、進級するにつれ順次履修します。平成30年度からは、工学系人材に特に求められる基盤的素養・職業倫理などを身につけるための「工学部教養科目」、異分野協働でイノベーション創出に貢献できる工学系人材の育成を目指した「イノベーション科目」を学科横断で開講しています。講義科目およびそれらと連携する演習・実験・実習科目の履修を通して、学習内容を徹底的に身につけることができます。最終年次には総まとめとして「卒業研究」を履修します。学部早期卒業・大学院秋期入学制度:優秀な学生に対して、3年半で早期卒業し、その秋から大学院での勉強に取り組んでもらう制度があります。過去に学び、現在を直視し、未来を見通す力を身につけた科学技術者に羽ばたこう! 調して取り組む姿勢を身につけることです。工学に解決が期待されている課題は巨大化・複雑化してきており、専門分野に関わる知識や能力だけでは十分ではないケースも増えてきています。理工系の他の分野の仲間と協調した取組が求められる場合もありますし、ときには、文系の仲間とチームを組んで互いの専門性を活かしつつ一つの目標に向かわなければならない場合もあります。工学部では「イノベーション人材育成プログラム」を学科横断型で実施し、様々な立場の仲間たちと協調して課題解決に取り組める柔軟性の高い科学技術者の育成に努めています。幅広い教養とグローバルな視点で直面する現代的課題の本質を見抜き、未来志向の柔軟な発想で課題解決に当たれる見識・専門性・創造性・主体性・協調性に富んだ科学技術者を目指して、私たちとともに学びましょう。

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