滋賀医科大学 大学案内 2024
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10教員からのメッセージVOICE変色するテープのイメージ図 私が学生の頃は研究医養成コースというものはありませんでしたが、私は第4学年の頃より病理学講座に出入りしていました。当時の講座を主宰しておられた教授の口癖が「世界を目指せ」であり、「研究してよいデータが出れば、学生であろうと研究者として認めてもらえる」と我々を鼓舞しておられました。これまで研究医養成コースに登録した学生さんの中には、国際学会で発表し、英語論文を執筆した先輩達も多くいます。是非皆さんも高い目標をもって、世界に挑戦しませんか?一緒に学べることを楽しみにしています。医学科 第3学年 松山 峻大私立清風高等学校出身※ この青色のテープが時間経過によって水色、白色と変化し、剥がすタイミングを知らせます。医学・看護学教育センター 教授 向所 賢一研究紹介医工連携の掛け橋に 私は、「医療用テープを使う際に生じる皮膚障害の軽減を目指して」というテーマのもと、新しい医療用テープの開発に取り組んでいます。具体的には、青から水色を経て白になるという色の変化により、剥がすタイミングを知らせる医療用テープの開発研究に取り組んでいます。 このテーマに取り組むきっかけとなったのは、第1学年の時に「医療イノベーション基礎」という授業を選択したことがきっかけでした。医療を非医療の分野で支えるという視点を学び、他大学の多分野の学生らと一緒になって、この課題解決に取り組み始めました。 最初はアイデアベースだったものを、皮膚科学講座の先生や、附属病院の看護師さん、学外の専門家の方々とディスカッションして、生命科学講座化学部門で開発に取り組み続けています。研究室ではアイデア実現に向けて、使用物質や研究方針のアドバイスをいただきながら実験を進めています。 活動を通じて学内外のコンテストで受賞したことも嬉しいですが、これをきっかけに、さまざまな人と出会って交流できたことと周りの人の支えを改めて実感したことが、この活動の一番の魅力です。研究室で先生方と雑談をしたり、仲良くなった学内外の友達と遊んだりすることも、楽しみのひとつです。 臨床医の立場として患者さんと向き合いながら研究も継続し、より多くの患者さんを救える医師になることが、私の目標です。目指すは世界、滋賀医大発

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