滋賀医科大学 大学案内 2024
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│在│学│生│の│声│19 滋賀医科大学では、臨床(病院)とのユニフィケーション(統一化)を目指し、附属病院看護部との交流が盛んです。附属病院の臨床教育看護師(助産師)と看護学科教員が互いに教育と臨床を行き来し、それぞれの立場を生かして看護学科の講義や演習、臨地実習で、実践的な教育を行っています。 そのメリットは主に2つあります。1つは、学生が講義や演習の段階から最新の医療機器・機材や技術に触れる機会をもつことで、講義と今、現場で実践されている看護とのギャップを最小限にし、実習にスムーズに移ることができます。また、看護学科教員も附属病院での勤務に携わることで、教員自身の知識のアップデートにもつながり、学生により適切な講義、演習指導ができるようになるということです。PICK UP! 看護の質向上のために、看護師(助産師)と看護学生に教育的に関わる臨床の看護教育者で、その全員が研修を受けた医学部附属病院で働く現役の看護師、助産師です。臨地実習のみならず、大学での演習授業でも講義を行っています。 もう1つは、臨床教育看護師が指導者として演習に参加し、実習前に医療現場の状況や体験などを学生に説明することで、学生の臨地実習への意識やモチベーションを高める効果があるということです。臨床教育看護師が学生と臨地実習前に演習等を通じて関わっているため、学生の学修経過を把握し、個々の学生のタイプに合った、よりきめ細かい実習指導を展開することができます。さらに、学生にとっては実習に入る際の緊張が緩和されるという効果もあります。 臨床教育看護師が現役の看護師として学生の良いモデルとなっているなど、ユニフィケーションによってもたらされる効果は大きく、今後も看護学科と附属病院看護部が両輪となって、学生の育成に取り組んでいきます。VOICE 初めてケアを実践するとき、患者さんを受け持たせて頂くときは不安と緊張でいっぱいになると思います。私自身、知識や技術の不足を感じることは多々ありましたが、現場の看護師さんはとても優しく熱心で、私たち学生への指導からも学ぼうとしてくださいました。そのため、一緒に学ぶというような姿勢であたたかく指導に関わってくださり、安心して意欲的に演習・実習に取り組むことができました。毎日の実習や記録で忙しく大変ではありますが、附属病院の看護師さん、大学の先生方から助言を受け、学生の仲間たちと励まし合いながら実習でき、看護の楽しさをめいっぱい感じることができました。看護学科 第4学年 石田 はるか私立比叡山高等学校出身看護部と一体となった教育臨床教育看護師・臨床教育助産師不安と緊張の実習も楽しさに

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