滋賀医科大学 大学案内 2024
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│卒│業│生│の│声││卒│業│生│の│声│キャリアステップ30 「県内唯一の医学教育に特化した研修病院」として、研修医が有意義な臨床研修をできるよう、各診療科の指導医とともに、研修医を個別にサポートし、よりきめ細かな運営を目指しています。 研修プログラムの立案、研修医の指導・サポート、医学科学生の進路指導、研修医の基礎的レクチャーとして「イブニングセミナー」「CPC(臨床病理検討会)」を定期的に開催し、臨床医としての教育を行っています。また、指導医の育成のための「指導医講習会」の開催や、学生への附属病院の説明会、他大学の学生への病院見学も実施しています。臨床研修の実施には、複数の協力病院と連携し、幅広い選択肢を確保しています。 看護臨床教育センターでは、本学の附属病院看護部、医学部看護学科と連携し、臨床研修方法や体制等を、学問的検討を行って開発しています。臨床の看護教育者「臨床教育看護師・助産師」を育成するための教育プログラムの開発・実施、および新人看護職員教育プログラムを開発し、臨床実践能力を高める教育を1年間行っています。また、在宅医療に関わる人材育成等に取り組み、滋賀県下の看護臨床教育全般に寄与しています。VOICEVOICE 私は地域医療重点プログラムに所属しており、1年目は大学病院、2年目は地域の病院・診療所を中心に研修を行います。医師として医療にかかわる中で、医療の発展した現代でも解決できない問題は少なくないなと実感しています。医療現場では、人々が病気やけがと付き合いながら生活を送ることが求められる事例にも直面することがあると思います。そこでは常に多職種連携し、全人的医療を提供することが欠かせません。私は地域医療においては、日頃の診察・治療だけでなく、いかに個人にあったサポートや予防ができるかということも重要視しています。本プログラムを通じて高度医療とへき地医療の両者を学び、中核病院と地域をつなぐパイプ役となりつつ、将来、医療の立場から地域の生活に参加していきたいと考えています。 学生の頃、大阪から滋賀医科大学に通ううちに滋賀県の魅力に気づき、滋賀県の医療に携わりたいと思うようになり附属病院への就職を決めました。私が配属されたのはICUです。ICUは超急性期の患者さんが入院しており、医療機器やバイタルサインを含めた全身管理を素早く行わなければなりません。そんな環境で働くため、自身の技術不足や緊張で初めは不安でいっぱいでした。しかし、知識と経験が豊富な先輩方が自身のペースに合わせて教育してくださり、今では成長を感じながら楽しく働いています。恵まれた職場環境に感謝しています。滋賀医科大学附属病院 ICU 看護師 能 あんず看護学科 平成30年度卒業医師臨床教育センター看護臨床教育センター地域に根差した医師になるために滋賀医科大学医学部附属病院 研修医 糸井 拓哉医学科 令和4年度卒業恵まれた職場環境

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