滋賀医科大学 大学案内 2025
16/52

│在│学│生│の│声│ 本学では「地域枠」制度を設け、一般選抜では「地域医療枠」、学校推薦型選抜では「地元医療枠」として、地域医療に強い意欲を持ち、将来滋賀県の地域医療を牽引し得る学生を募集しています。 地域枠として入学した学生は、卒業後一定期間滋賀県内の地域医療へ従事することを条件とした滋賀県医師養成奨学金の貸与を受け、「地域医療重点コース」に在籍します。 「地域医療重点コース」は、在学中から卒業後にかけて、通常の学生と比較してより手厚い学修支援とキャリア形成に関する支援を受けられることが魅力です。 学修支援としては、本学の地域医療教育研究拠点病院・行政機関における第1学年からの継続的な教育研修や、宿泊研修(p.32参照)に参加することができます。 キャリア形成支援としては、滋賀県医師キャリアサポートセンターと連携し、滋賀県で活躍する先輩医師を招いた講演会の企画や、年1回以上実施するキャリア面談により、在学中から卒業後のキャリアを明確に描けるよう支援します。なお、卒業後は、個々のキャリアプランの実現のため、専門医の取得や大学院の進学も見据えて支援を行います。15 県内の診療所のご協力のもと、紹介いただいた患者さんのご自宅を継続的に訪問させていただくことで、心理面、経済面、家族社会背景など、その患者さんをとりまく状況を幅広く捉えながらケアを行う「全人的医療」について学ぶ科目です。 近年、医療が細分化・高度化したことにより、患者さんを一人の人間として診ることを忘れがちであるという問題が指摘されています。入学後の早期の段階において、医師が真に求められているものは何かを患者さんやそのご家族から直接学ばさせていただくことで、全人的医療について考える良い機会になっています。 なお、新型コロナウイルス感染拡大の状況下では、オンラインで患者さんやそのご家族と面談させていただきました。PICK UP!コロナ禍の影響でオンラインにて面談させていただいた患者さんと、「里親学生支援」事業の一環で再会しました 私は臨床医を目指しているので、第1学年から実際に患者さんと関わることができる全人的医療体験学習を履修しました。患者さんへのインタビューを通して、日々の生活や感情など、病気以外の側面を深く知ることができました。また、インタビューした患者さんの主治医である先生からフィードバックをいただけ、実際に患者さんの心情を知るためにどのように耳を傾け反応すれば良いかということや、地域医療に関わる医師としての想いなど、沢山のことを学びました。今後はこの授業で学んだことを活かし、患者さんの生活に寄り添っていける医師になりたいと思っています。医学科 第2学年 團野 美優私立清風南海高等学校出身地域枠・地域医療重点コース全人的医療体験学習を通して学んだこと全人的医療体験学習“全人的医療”を地域に提供できる能力を育む

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る