│在│学│生│の│声│16 研究医養成コースは、学生が興味のある研究室の一員となり、教員の指導の下で医学研究に従事することで、学生時代に実際の医学研究活動を体感することが出来るコースです。所属したら“絶対に研究医を目指さないといけない”とか、“放課後は絶対に研究室に行かないといけない”ということはなく、自分のペースで研究活動を行うことができます。 コースでは、基本的な研究手技の修得を目指す技術セミナーや、論文の読み方を身につけることを目標にした輪読会を開催しており、初心者でも気軽に研究が始められるよう、手厚いサポート体制が用意されています。 研究の進捗によっては、在学中に学会発表や論文執筆を経験することもでき、それらの要件をクリアできれば研究医養成コースの修了証書が授与されます。 自分の可能性を試し、限界を打ち破るためにも、研究医養成コースの扉を叩いてみませんか?見学した上で、1つの研究室を選択して所属し、実際の研究活動を見学したり、スタッフの指導のもと自分で実験したりすることができます。もう1つは第3学年の「研究室配属」(必修)で、この授業では学内の各研究室の他、国内外の研究機関で行われる研修コースに参加することもできます。 たとえ小さなことでも、自分で新しい知見を発見できることは何ものにも代えがたい喜びですし、そのような活動をしていく中で、自然と課題探究や問題解決の能力が養われます。技術セミナー2023年度研究医養成コース修了式輪読会 高校までは、教科書に問題の解法と正解が書いてあり、それをただ覚えれば事足ります。しかし、大学からはそう上手くはいきません。特に医学は、人類が知らないことだらけです。このことを私に初めて気付かせてくれたのは、この研究医養成コースでした。 研究では、この世で誰一人として答えを知らない問題に取り組みます。知識を身につけるのも楽しいですが、誰も知らないことを最初に知るのって、もっとワクワクすると思いませんか?私は物理学の研究室で、アルツハイマー病の発症に関わるとされるタンパク質の実空間観察を中心に研究を行っています。ワクワクすると思った人、考えるのが好きな人、なんだか興味がある人は是非一度研究室へ!医学科 第4学年 藤井 洸太朗私立洛南高等学校出身まだ誰も見たことがない世界基礎医学研究入門・研究室配属 医学科卒業生のほとんどは臨床医になりますが、臨床の現場では“よくわからないこと”にしばしば遭遇します。そのような日々の疑問を大切にして、少しでもわかろうとする姿勢は、臨床医の技量向上に欠かせないものです。 自分で課題を探し出し、自分で解決する能力を涵養するために、本学では2つの特徴的な授業科目を設けています。1つは第1·2学年の「基礎医学研究入門Ⅰ·Ⅱ」(選択)です。この授業を選択した学生は、実際に研究医養成コース(下記参照)に参加します。具体的には、基礎医学講座や研究センターなどを研究医養成コース医学研究の明日を支える“科学的探究心”を育む
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