滋賀医科大学 大学案内 2025
26/52

│在│学│生│の│声│25 滋賀医科大学では、臨床(病院)とのユニフィケーション(統一化)を目指し、附属病院看護部との交流が盛んです。附属病院の臨床教育看護師(助産師)と看護学科教員が互いに教育と臨床を行き来し、それぞれの立場を生かして看護学科の講義や演習、臨地実習で、実践的な教育を行っています。 そのメリットは主に2つあります。1つは、学生が講義や演習の段階から最新の医療機器・機材や技術に触れる機会をもつことで、講義と今、現場で実践されている看護とのギャップを最小限にし、実習にスムーズに移ることができます。また、看護学科教員も附属病院での勤務に携わることで、教員自身の知識のアップデートにもつながり、学生により適切な講義、演習指導ができるようになるということです。PICK UP! 看護の質向上のために、看護師(助産師)と看護学生に教育的に関わる臨床の看護教育者で、その全員が研修を受けた医学部附属病院で働く現役の看護師、助産師です。臨地実習のみならず、大学での演習授業でも講義を行っています。 もう1つは、臨床教育看護師が指導者として演習に参加し、実習前に医療現場の状況や体験などを学生に説明することで、学生の臨地実習への意識やモチベーションを高める効果があるということです。臨床教育看護師が学生と臨地実習前に演習等を通じて関わっているため、学生の学修経過を把握し、個々の学生のタイプに合った、よりきめ細かい実習指導を展開することができます。さらに、学生にとっては実習に入る際の緊張が緩和されるという効果もあります。 臨床教育看護師が現役の看護師として学生の良いモデルとなっているなど、ユニフィケーションによってもたらされる効果は大きく、今後も看護学科と附属病院看護部が両輪となって、学生の育成に取り組んでいきます。 大学に入学して気づけばもう4年が経つことに驚いています。看護学臨地実習では、私が想像していたよりもはるかに大きなものを得ることができました。実習中は実際に患者さんと深く関わる機会が多く、毎日出てくる新たな悩みや感情に戸惑ったり、自分の知識、技術不足に落ち込んだりすることばかりです。でも、一緒に悩んでくれるグループのみんなや親身にアドバイスをくださる先生方に支えられて乗り越えることができました。大学の附属病院だからこその多職種連携が非常に印象的で、自分の将来についてのイメージを持つ良い機会にもなったと思います。看護学科 第4学年 清水 優里滋賀県立虎姫高等学校出身看護学臨地実習で得たもの臨床教育看護師・臨床教育助産師看護部と一体となった教育

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る